20世紀の終わり、バブルとバブル崩壊を経験した日本株
日本株は1980年代後半にバブルを、1990年以降バブル崩壊を経験しました。
日経平均(年次推移):1973~2021年(3月8日)
1973年当時、日経平均は5,000円前後でした。東証一部のPERは約13倍でした。この時の日本株は「割安」でした。
ところが、その後、日経平均はどんどん上がり続け、1989年(平成元年)末には3万8,915円の史上最高値をつけました。この時、東証一部のPERは約60倍まで上昇し、10~20倍が妥当と考える世界の常識をはるかに超えた「バブル」となりました。
バブルは、平成に入ってから崩壊しました(平成元年=1989年)。ただし、「平成の構造改革」で復活した日本株は2009年以降、再び、上昇トレンドに戻りました。今はPER10~20倍の範囲に戻りました。利益で説明できる「実力」によって、日経平均3万円まで戻ってきたと考えています。
上のグラフは、1973年から2021年3月までの日経平均の動きと、そのトレンドラインを示しています。トレンドラインは、企業価値から説明できる日経平均フェアバリュー(妥当水準)の推定値です。2020年末時点で2万7,850円まで上昇しています。2021年には、3万円を超えていく見込みです。このように、30年前にバブルだった日本株も、今は財務内容や収益力で説明できる水準となりました。