NISA利用率は高いが、iDeCo利用率は低い

 2020年11月の楽天DI(読者へのアンケート調査)で、「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)またはつみたてNISA」を利用しているか、「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」を利用しているかお伺いしました。4,200名を超える回答をいただき、ありがとうございました。

 集計結果から、「NISAまたはつみたてNISA」の利用率が71.9%と高い一方、iDeCoの利用率は26.4%と低いことがわかりました。「NISAは使っているが、iDeCoは使っていない」方が、かなりいらっしゃることがわかりました。

 iDeCoの加入資格があるのに、加入していない方がいらっしゃるならば、もったいないことと思いました。なぜならば、iDeCoは、「NISAまたはつみたてNISA」以上に、節税メリットが大きくなる可能性が高いからです。

 今、これをお読みいただいている方が、「NISAまたはつみたてNISAをやっているが、iDeCoはやっていない」ならば、一度、iDeCoの加入資格があるかないか、職場などで確認した方が良いと思います。

資産形成は、非課税貯蓄口座で

 非課税貯蓄制度として、代表的なものに、「iDeCo」、「NISA」、「つみたてNISA」があります。3つのうち、一番節税メリットが大きいのが「iDeCo」です。加入資格のある方は、まず、「iDeCo」を枠いっぱいまで使って貯蓄することを目指すべきです。

「iDeCo」の加入資格がない方、あるいは、既に「iDeCo」を枠いっぱい使っている方は、さらに投資余力があれば、「NISA」または「つみたてNISA」を使って非課税投資を実施したら良いと思います。

 今日は、最初に検討すべき「iDeCo」について、解説します。