バブルなのに保有株が上がらないときは?

 バブル相場だからといって、何でもかんでも株価が上昇する、というわけではありません。バブル相場によっては、2000年前後のITバブルのように一部の銘柄だけ大きく買われるようなものもありますし、足元のバブル相場のように、成長株→ハイテク株→景気敏感株→コロナ悪影響株、というように買われる銘柄群が移り変わるものもあります。

 そのため、日経平均株価が上昇しても自分の保有株が上がらない、時には逆行して値下がりしてしまう、ということがよくあります。

 この時の対処法はいくつかありますが、筆者は「上昇トレンドにある銘柄や業種」を見つけ、そちらに乗り換えることが多いです。

 そしてこのためには、できるだけ多くの銘柄の株価チャートを定期的にウオッチしておくことが必要です。

 例えば成長株中心に投資していると、2020年11月以降はかなり厳しいと思いますが、成長株だけしかチャートをチェックしていない、もしくはそもそもチャートをあまり見ないと、「変化」に気づくことができません。今まで強かった成長株が急に弱くなった、ということしか分からないのです。

 でも、成長株だけではなく、ハイテク株、割安株、景気敏感株、コロナ悪影響株など、いろいろな銘柄の株価チャートを毎日ウオッチしていると、間違いなく変化に気づくことができます。直近であれば、成長株が弱い代わりに、景気敏感株やコロナ悪影響株が買われている、と。

 バブルがいつまで続き、いつ終えんするかは誰にも分かりません。だとすれば、難しく考えることは何もないのです。バブルが続いている間はそれに乗り、株価が下がり始めたら売る…といった、簡単かつ単純なルールで行動することが、失敗を避け、成功の可能性を高めることにつながるはずです。