誤解が多い?信託報酬

 前回「投資信託のコスト(1)信託報酬のワナ」では、運用期間中のコストである信託報酬とリターンの関係性について解説しましたが、その内容を3つの復習ポイントとしてまとめました。

【復習】信託報酬のポイント

  • 信託報酬は、目論見書に記された年率の値で日割りされる。これが基準価額の計算時に、費用として投資信託財産から支払われる
  • 次の2つの数値は、あらかじめ信託報酬を反映している(投資家が改めて信託報酬を念頭に置く必要はない)
    (1)毎営業日に公表される投資信託の基準価額
    (2)基準価額を基に算出される騰落率(リターン)
  • インデックス型ファンドを選ぶ場合のみ、信託報酬の水準(低さ)を基準にしていい(原則)

 前回の内容を踏まえ、信託報酬について、もう少し理解を深めていただきたいと思います。それでは早速ですが、今回もクイズを出題します。

クイズ次の説明で、正しいものには〇を、間違っているものには×を付けてください。
  1. 信託報酬は、その全額が運用のためのコストに充てられる
  2. 信託報酬の他に、追加的なコストがかかるケースがある