【失敗談3】権利取り直前、株価が優待人気で吹き上がったところで投資。権利落ち後に株価下落
魅力的な株主優待で有名な銘柄には、優待の権利取り直前に株価が急騰し、権利落ち後に株価が急落するものもあり、注意を要します。優待の権利取り前に、株価が急騰している銘柄は、投資を避けた方が良いと思います。
前述した通り、株主優待目当てで株式投資している人には、いい意味でも悪い意味でも、日々の株価変動をあまり見ない人が多いようです。ストレスを感じずに、じっくり長期投資できるのは、良いことです。
ただし、新規に優待銘柄に投資する時は、最低限、株価チャートは見ましょう。チャートを見て、もし株価が短期的に急騰した直後であれば、買いを見送るべきです。小型で人気の優待株は、権利取りの直前に株価が大きく上昇することがあります。そういう銘柄は、投資を避けた方が賢明です。
年2回(中間決算と本決算)に分けて優待を出す銘柄では極端な値動きは少ないが、年1回(本決算のとき)だけ人気の優待を出す小型株では、権利取り前に株価が大きく上がることがあります。そういう銘柄は、権利取りの直後に株価が大きく下がることが多いので要注意です。年1回だけの人気の優待を取るためには、権利取りの1-2ヶ月くらい前、優待取りの買いが入る前に投資した方が良いと言えます。
高配当利回り株に投資する場合も同じです。権利取り直前に買うと、買ってすぐに配当金が得られるのでお得と感じますが、実際には、権利落ち後に得られる配当金以上に株価が下がって損をすることもあります。
個人投資家には、2月に優待の権利が確定する銘柄を2月に、3月に優待の権利が確定する銘柄は3月に買うべきと考えている方が多いのですが、それは必ずしも合理的な行動ではありません。株価が短期的に上がっている時は買いを控えるべきです。