第6位はタカラトミーの株主限定玩具優待。100株保有で3月末の年1回、株主限定特別企画の「トミカ」2台が贈られます。2,000株以上なら、オリジナルの「リカちゃん」人形一体ももらえます。また、3月、9月の年2回、公式通販サイト「タカラトミーモール」での買物が100株保有だと10%割引(上限10万円)になる株主割引制度もあります。
第7位は日本電信電話(NTT)のdポイント優待です。同社は2019年末の株式分割にともない、2020年3月末から優待制度を新設したことで、優待株としての人気が上昇中です。優待内容は、3月末の年1回、2年以上3年未満の保有で、コンビニなどでも気軽に使えるキャッシュレス決済のdポイントが1,500円分贈呈されるというもの。2年保有というハードルがありますが、高配当株でもあるので、長期保有して配当・優待の両取りを狙いたいものです。
第8位は三越伊勢丹ホールディングス。3月末株主に同社店舗での買物・飲食が10%割引になる優待カードが贈呈されます。保有株数に応じて利用限度額が設定され、100株保有なら30万円の支払い総額まで10%割引に。店舗内で開催される文化展・美術展の一部に無料で入場できるのも百貨店優待の魅力です。
第9位は回転ずし店などを展開するアトム。3月と9月の年2回、100株保有で優待ポイント2,000円分がもらえます。同社は外食大手コロワイドの子会社のため、「甘太郎」「かっぱ寿司」など同グループの店舗でも優待ポイントを利用できます。親会社コロワイドの優待は500株以上(約46万円の投資金額)が条件のため、保有期間の制限もなく、10万円以下の資金でより手軽に取得できる同社の優待が人気です。
2021年度はコロナ克服、優待株復活の1年になる!
日経平均株価は2021年に入って2万8,000円の大台を突破するなど30年前のバブル後最高値を更新し続けています。しかし、実際に株価が上昇している採用銘柄はファーストリテイリングやソフトバンクグループ、東京エレクトロンなど、優待制度のない、一部の値がさ株のみ。多くの日経平均株価の採用銘柄は2020年2~3月のコロナショック以降、株価が大きく下落したままです。
株式市場全体を見渡しても、外食、百貨店、航空など優待株が多いセクターはコロナ禍の直撃を受け業績不振に陥っている企業が多く、これまでは株式市場の「負け組」的な位置にありました。
しかし、4月からスタートする2021年度はワクチン普及も進み、必ずやコロナ禍を克服できるはずです。少しでも明るい未来が見えてくれば、低迷していた優待株の業績も正常化し、好転に向かうはず。そういう意味では、今年の3月優待株祭りは特別です。長い目で見た株価の反転上昇にも期待しながら、頻繁に優待を利用できるような銘柄を長期保有する絶好の時期といえるかもしれません。
中でも、オリックス、ヤマダホールディングス、KDDIなど継続保有で優待優遇制度のある株は長期保有目的で購入するにはいい時期といえるかもしれません。