米国高配当株2:プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)

 生命保険を中心とした世界最大級の金融サービス機関で、総預かり運用資産は1兆6,000億ドルを超えています(2020年9月30日時点)。時価総額は約330億ドルで、日本円で約3兆4,000億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の中心は米国で、その次に日本が続きます。また、台湾と韓国の事業を売却するなど、選択と集中を進めています。2020年は新型コロナウイルス感染の影響を受けましたが、それまで保有契約件数、総資産ともに安定して右肩上がりを続けていました。

 既にコロナ禍の最悪期は脱し、投資運用事業や国際ビジネス事業など前年同期比を超える事業も出てきています。今後は高収益事業へ資源を集中し、さらなる業績拡大が期待されます。

株式の注目ポイント

 株価は2020年年初の水準までは、まだ回復していません。新型コロナによって、ソリューション事業の業績が落ち込んだことや、低金利環境下における投資収益の減少などにより業績が悪化しました。

 しかし、コスト削減や収益構成を、より高い成長市場に向けて切り替えることなどを行うことで、徐々に業績は回復し、それに伴い株価も回復してきています。

業績動向

 2020年11月3日に発表した四半期決算では、売り上げは市場予想通りでしたが、EPSは市場予想を上回りました。次回決算は2月4日開示予定ですが、売り上げ・EPSともに市場予想をどの程度上回る決算を出せるか注目です。

注意点

 売上比率の高い日本を含め、世界で新型コロナの感染者数が増加しており、保険契約数の低下や保険料収入減少の懸念があり注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:4.4ドル
配当利回り:5.26%
株価:83.61ドル(約8,600円)

権利落ち日は2月中旬予定(権利実施は3月中旬予定)です(2021年1月15日時点で未確定。昨年を参照)。
配当は4.4ドル、配当利回りは5.26%、株価は83.61ドルで約8,600円から購入できます(2021年1月18日時点)。
2018年以降の株価最高値は126.02ドル、最安値は39.22ドルです(終値ベース)。