発射台は低い方がいいが…

 2020年2~3月のコロナ・ショックのとき、ほぼ全ての銘柄が大きく下落しました。しかし、その後の反発で、特に成長株は大きく株価が上昇しました。底値から3倍、5倍になった銘柄も少なくありません。もし、底値から5倍になった株を、底値付近で買うことができていれば、株価があと2倍になればテンバガー達成です。でも、その株を今から買うとすると、今の株価から10倍、底値から見れば50倍にならないとテンバガーになりません。

 このように、テンバガーを目指すのであれば、買値、つまり発射台は低い方が、その実現可能性は高まります。

 ただ、コロナ・ショックのような急落を待っていても、逆に株価の上昇が止まらず、「買い時」を逃してしまうかもしれません。

 ですから、株価が上昇基調のときであっても、今後業績が伸びる可能性が高いと思うものは買っておくべきでしょう。

 そして、今後株価が急落して成長株も一緒に大きく売られたときは、その後の反発の初期段階でしっかりと買えるよう心の準備をしておくとともに、買う候補の銘柄をリストアップしておけば、「夢のテンバガー」を実現できるかもしれません。