時価総額が小さい方がテンバガーになりやすい

 もう一つ、テンバガーになりやすい銘柄の特徴として、「時価総額が小さい」点が挙げられます。要は、企業の規模がまだ小さい会社の方が、売り上げも利益も小さいので、それが大きく伸びる余地があるということです。

 時価総額とは、「株価×発行済み株式総数」で表され、いわばその会社の規模を表すものです。

 例えば、すでに時価総額1兆円の会社がテンバガーを達成するには、「1兆円×10倍=10兆円」の時価総額になる必要があります。でも、10兆円の時価総額の会社など、数えるほどしかありません。1兆円の会社が10兆円になるには、すでに現時点でもかなり大きい売り上げや利益を、さらに大幅に増加させる必要があります。絶対に無理とは言いませんが、なかなかハードルが高いのです。

 一方、時価総額100億円の会社であれば、テンバガーになってもなお、時価総額は1,000億円にとどまります。1,000億円といえば、まだまだ企業規模でいえば小型株の範ちゅうです。

 このように時価総額1兆円の会社が10兆円になることと、100億円の会社が1,000億円になることを比べれば、圧倒的に後者の方が可能性は高いのです。