逆日歩の「いつ発生するかわからない、いくら発生するかわからない」という厄介な理由は、株不足が前提条件であること、株不足の解消が翌日に行われること、逆日歩の金額が入札によって決まることを踏まえれば理解できるかと思います。

 なお、逆日歩発生までのプロセスは図にもまとめましたのでご参考ください。ちなみに、図の中には逆日歩「零円(0円)」というものがあります。入札自体は行われたものの、逆日歩そのものはタダで決定したため、結果的に逆日歩は発生しません。

(図)逆日歩が発生するまでの流れ

 0円で応札する機関投資家は何故そんなことをするのでしょうか?細かい説明は抜きにしますが、その機関投資家は証券会社が多いです。先ほど、逆日歩は買い方全員に支払われると説明しました。証券会社が自分で保有している資金を貸し出している状況で逆日歩が発生してしまうと支払いが発生するため、それを回避するために0円で入札するといったことが考えられます。

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