気になるあの本をチェック!
知らないと大損する! 定年前後のお金の正解
答えてくれた人
ダイヤモンド社 書籍編集局 第四編集部 井上敬子さん
著者ってどんな人?
板倉京(いたくら みやこ)さん
シニアマネーコンサルタント・税理士・IFA
保険会社勤務の後いったん専業主婦になるも、一念発起して、税理士資格を取得。大手会計事務所、財産コンサルティング会社勤務などを経て、2005年に税理士事務所を開業、相続や資産運用に詳しく、シニアのクライアントを多く抱える。また、実生活に根差した視点とわかりやすい解説から、テレビや雑誌などでも人気。著書に「夫に読ませたくない相続の教科書」(文春新書)など。ご本人も「知らなくて損をすることが大嫌い!」で、趣味は「飲み歩き」。気さくな人柄も魅力。WT税理士法人代表。
どんな人にオススメ?
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45歳以降のサラリーマン。いつまで働くのか、老後のお金は大丈夫なのか…など、今後の働き方やお金のことが気になり始めた方に。
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60歳前後の定年直前直後の方。年金、社会保険など、具体的な選択肢の中で、自分はどう選べばトクになるのか知りたい方に。
この本の、ここが読みどころ!
「知らないと、実際、どのくらい損するのか?」の具体的な金額の目安を入れているところ。
たとえば、P22からの「退職日が1日違うだけで、退職金の手取りが20万円も違うことがある」、P90からの「定年退職後に失業手当をもらえるかもらえないかで、約100万円も違う」、P173からの「自宅は住まなくなって3年以内に売らないと最大600万円も損する」などなど…。「えっ、そんなに損するの?」って思うと、急に自分ゴトになって、面倒くさいと思っていた税金やお金の話もしっかり考えねば! って思いませんか?
著者の解説の分かりやすさは、天下一品なので、数字に弱い人でも、じゃあ損しないためにはどうすればいいのか、しっかり腹落ちできます。本書に書いてあることを、実行するかしないかで、人生の手取りが総額1,000万円以上変わる可能性があるのは、本当です!
編集者の制作秘話
私自身が、前職を選択定年した時に、「知らないで損をした!」ことがたくさんあり、悔しさに涙を飲んだ経験から、同じような人を減らしたいと思って企画・編集した書籍です。だからリアルさが違うはずです(笑)。
私も含め、長年サラリーマンをやっていると、給料を稼ぐことには熱心でも、税金や社会保険料をどういう時にどの程度取られるのかとか、どういった手当や給付金がもらえるのかなどには、ほとんど無関心な方が多いんじゃないでしょうか。でもそれは、この先、とても危険です。定年後は特に、給料が多い=手取りが多い、ではなくなってくるからです。
知らないばかりに、もらえるはずの給付金や年金を貰い損ねたり、払わなくてすんだはずの税金や社会保険料を払ってしまったり…。せっかく頑張って働いても、逆に手取りが少なくなる、ことだってありえます。大事な老後のお金を無駄にすることがないよう、ぜひご参考にしていただけると幸いです。