1月は2021年の優待株の行方を占う大事な月になる!?

 2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で優待株の多い外食・小売り、アパレル、航空業などが打撃を受けて株価も大きく下がってしまいました。持ち株が大きな含み損を抱えてしまった優待株投資家も多いと思います。

 開発されたワクチンの普及が進む2021年は、その悪影響が徐々に払拭(ふっしょく)され、人々の生活も優待株の株価も平常時に戻っていくことを願いたいものです。その意味で新年相場となる1月の株価動向は、2021年全体の株価の行方、特に優待株の底入れ復活を占う意味で重要な1カ月になるでしょう。

 株価はたえず未来を先取りして動くものです。春先以降のコロナ禍脱却が視野に入れば、これまで大きく下がっていた優待株の戻りにも期待が持てそうです。あくまで相場動向次第ですが、2021年のコロナ禍からの脱却を見据えて、新たに優待株を底値買いするチャンスといえるかもしれません。

 コロナの影響で多くの会社が優待券の使用期限を延長しているので、これまで使いきれなかった優待券の有効期限がいつまでかも同時にチェックしましょう。せっかく取得した優待券はできれば全部きっちり使い切りたいものです。

 むろん、コロナ不況からの復活が遅れるリスクなど、不確定要素はいまだ満載です。慎重に株価や業績の動向などを見極めたうえで、小出し、小出しに投資するのが賢明といえるでしょう。