ホンダは乗用車の利益回復が大きい
ホンダは、4-6月の純利益が▲808億円の赤字でしたが、7-9月は2,409億円の黒字に急回復しました。上半期(4-9月期)のセグメント利益を見ると、二輪車(オートバイ)で796億円の営業利益をあげましたが、四輪車は▲705億円の営業赤字でした。金融サービスが1,648億円と安定的に営業利益を稼いでいます。
二輪事業は、最悪期の4-6月期でも112億円の営業黒字を確保していました。ところが、4-6月は四輪で▲1,958億円の営業赤字を計上していました。二輪の収益力の強さと、四輪の収益力の弱さが際立ちました。
ホンダは、二輪で高い収益力を持ちます。二輪は、アジアで業務用にあらゆる分野で使われますが、ホンダの二輪は、アジアで圧倒的な競争力を持ちます。近年、四輪より二輪の方が稼ぐ利益が大きくなっていました。
7-9月だけみると、四輪で1,253億円の営業利益をあげており、四輪の回復が全体の利益回復を牽引しました。トヨタと同様、中国と米国の販売・利益の回復が貢献しました。