最初に買うとしたらバンガードの人気ETF「VOO」

──米国ETFといっても、かなり種類がありますよね。

 そうですね。日本で買えるものだけでも、たくさんあります。

──たりたり社長さんは、S&P500の「情報技術セクター」と「ヘルスケアセクター」のETFをお持ちとのことですが、具体的な商品名を聞いていいですか。

 バンガードのS&P500連動ETFに「VOO」という商品があります。この「VOO」は500銘柄全てで構成されますが、それ以外に11のセクターごとの商品もあります。僕が持っているのは、その中の「情報技術セクター」ETFと「ヘルスケアセクター」ETFです。前者は「VGT」、後者は「VHT」と呼ばれます。

──バンガード以外にもS&P500連動ETFはありますよね。なぜバンガードを選んだのですか?

 バンガードは世界最大級の運用会社であり、「VOO」シリーズはとても人気があります。そういう人気商品は資産総額が大きく、繰上償還(運用を途中でやめて、ファンドを終了させること)されにくいんです。

──メジャーな商品のほうがおトクだということですね?

 おトクとも言えますが…、とにかく安心感があると思います。とくに初心者の場合は、自分で比較検討するといっても難しいので、人気商品を選ぶのがいいのではないかと思います。人気商品にも不安定な商品はありますので、あくまでも最低限の知識は身に付けた上で…ですが。

 ETFが初めて!という方は、最初はセクターETFではなく、「VOO」を購入してみてはどうでしょうか。米国を代表する500銘柄全てに投資する商品ですから、万が一、情報技術産業が傾いたりしても、大きなダメージを受けることはありません。安定性という点ではピカイチだと思います。

──まずは「VOO」から始め、少し慣れたらセクターETFにトライするのがたりたり社長さんのおすすめのステップなのですね。

 はい、それが無難だと思います。それに、セクターETF投資をすることで、セクターの知識が身につくので、個別株投資をする際にも、その知識が役立つと思います。