アップル関連主力株の株価はコロナ・ショック前より上の水準に
株式市場でもかねてより「アップル関連株」とされる銘柄は多く存在しています。ただ、これらの銘柄はアップル社の動向だけに反応するものではなく、幅広く「スマホ市場」の動向に敏感に株価が反応するものです。
「5Gスマホ」については、ここまでも関連株の株価ドライバーとして期待されてきましたが、コロナ禍が水を差す格好となっていました。まずは、その後の株価動向を確認しておく必要がありそうです。
主な4銘柄の株価の動きです。
・村田製作所(6981・東証1部)の1年日足チャート
積層セラミックコンデンサの製造。
・太陽誘電(6976・東証1部)の1年日足チャート
積層セラミックコンデンサの製造。
・日東電工(6988・東証1部)の1年日足チャート
有機EL部材の製造。
・日本電産(6594・東証1部)の1年日足チャート
振動モーターの製造。
すべてコロナ・ショック前の株価より上の水準に位置しています。もちろん日経平均株価もそれに匹敵する動きとなっていますが、東京市場の主要銘柄すべての株価がコロナ・ショック前水準を回復しているわけではないことは、言うまでもありません。
スマホに関連する主力株は株価の回復が早く(=買われた)、その背景として「5Gスマホ普及への期待」があることはほぼ間違いないでしょう。アップル社が満を持して「5Gスマホ」を市場に投入してきたこのタイミングでさらに期待が大きくなる可能性もあると考えています。
仮に「5Gスマホ関連株」の大相場が発展していく場合も、もっとも大きな値上がりを見せるのは、やはり主力株でしょう。優良株に位置づけられ、時価総額が大きく、市場での流動性に富む主力株は時に「継続着実高」を見せることがあります。ただ、一部個人投資家にとって、総じて保有する際に多額の資金を要することがハードルとなることもあります。
ここでは5Gに対する評価がこれからさらに上がり、5Gスマホが急速に普及していくストーリーを想定し、「アップル関連株」とされるものの中から、10万円以内で投資可能な銘柄を5つ取り上げてみます。