クレジットカードを名義人以外が使用してもいい?

 クレジットカードの利用料金は、あらかじめ指定した銀行口座から引き落とされます。そのため、クレジットカードを作る時は、引き落とし用の銀行口座を登録する必要があります。

 この時、引き落とし用銀行口座の名義は、原則としてクレジットカードの名義と同じでなければいけません。「クレジットカードを使った人の口座から、使った金額を引き落とす」というのが、一般的です。

 ただし、例外もあります。それが、クレジットカードの「家族カード」と「法人カード」です。

 家族カードは、クレジットカードの本会員のカードに付帯して発行されるものです。引き落とし口座は本会員のカードの引き落とし口座になります。

例)父(会社員)、母(専業主婦)、子(大学生)の3人家族で、父のクレジットカードの家族カードを母、子用に発行した場合

 このような場合、母が日常の買い物で使ったカード払いや、子が契約したスマートフォン料金をカード払いにした場合なども、父の口座から引き落とすことができます。いちいち口座間でお金の移動をする必要がなく、ポイントもまとめて貯められるため、効率的です。

 また、法人カードも同様で、社員や役員が使用したカードの引き落としも、法人の決済用口座から行うことができます。いちいち経費精算をする手間が省けるため、業務効率のアップに役立ちます。

>>「家族カード、どこまでが“家族”?」家族カードの名義人の範囲は?