※この記事は2020年7月13日に、楽天カードのオウンドメディア「FunPay!」で掲載されたものです。

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 普段、何気なく使っているクレジットカードやプリペイドカードには、必ず「カード名義」が定められているのをご存知でしょうか。ここでは、ネットショッピング利用時の入力方法や、名義の基礎知識、注意点などをご紹介しています。

はじめに! クレジットカードの名義人とは?

 クレジットカードには、必ず「名義人」の記載があります。名義人というのは、クレジットカードを使うことができる人のことです。

 クレジットカードの所有者はカード会社なので、カードを実際に使っている人ではありません。自分のクレジットカードのことを「私のカード」などと言うこともありますが、厳密には、クレジットカードはあくまでもカード会社が所有権を持っているもので、名義人に貸し出されているだけなのです。

 名義人というのは、そのクレジットカードを貸し出された人で、カードを使う権利を持っている人です。クレジットカードの名義人は1枚のカードにつき1人で、その人以外が使うことはできません。

 なお、会社が持ち主となる「法人カード」も、1枚1枚のクレジットカードには、そのカードを使うことができる名義人が記載されています。会社名が併記されることもありますが、個人名が書かれないことはありません。

 会社の備品購入や交通費といった経費の支払いにクレジットカードを使う場合、1枚のカードを複数の社員で使いまわしたいということもあるでしょう。しかし、法人カードでも1枚のカードを複数の社員が共有することはできません。社員ごとに追加カードを発行してもらう必要があります。

>>「名前が長くて入力しきれない時はどうする?」など。知っておきたい、ネットショッピングのカード名義入力方法

漢字じゃなくてもOK!クレジットカードの署名(サイン)

 単純に「名前を書いてください」と言われた場合、多くの人は、戸籍に登録されている漢字やひらがなを使って名前を書くでしょう。そのため、クレジットカードのサインも、漢字でする人が多いと考えられます。

 しかし、「クレジットカードの署名は漢字でしなければならない」という決まりはありません。漢字でも、ローマ字でも、ひらがなでも大丈夫ですし、楷書ではなく、崩し字で書いてもいいのです。

例)
山田太郎さんの署名

OK
- 山田太郎
-やまだたろう
- YAMADA TAROU
- Yamada Taro

NG
- 山元太郎
- YAMADA JIROU

 ただし、署名(サイン)は、必ず名義人本人が書きましょう。字が汚いからといって、家族に署名を頼んだりしてはいけません。

>>「結婚・離婚などで名前が変わったら?」カード名義は変更できる?

クレジットカードを名義人以外が使用してもいい?

 クレジットカードの利用料金は、あらかじめ指定した銀行口座から引き落とされます。そのため、クレジットカードを作る時は、引き落とし用の銀行口座を登録する必要があります。

 この時、引き落とし用銀行口座の名義は、原則としてクレジットカードの名義と同じでなければいけません。「クレジットカードを使った人の口座から、使った金額を引き落とす」というのが、一般的です。

 ただし、例外もあります。それが、クレジットカードの「家族カード」と「法人カード」です。

 家族カードは、クレジットカードの本会員のカードに付帯して発行されるものです。引き落とし口座は本会員のカードの引き落とし口座になります。

例)父(会社員)、母(専業主婦)、子(大学生)の3人家族で、父のクレジットカードの家族カードを母、子用に発行した場合

 このような場合、母が日常の買い物で使ったカード払いや、子が契約したスマートフォン料金をカード払いにした場合なども、父の口座から引き落とすことができます。いちいち口座間でお金の移動をする必要がなく、ポイントもまとめて貯められるため、効率的です。

 また、法人カードも同様で、社員や役員が使用したカードの引き落としも、法人の決済用口座から行うことができます。いちいち経費精算をする手間が省けるため、業務効率のアップに役立ちます。

>>「家族カード、どこまでが“家族”?」家族カードの名義人の範囲は?

プリペイドカードのカード名義はどう入力する?

 クレジットカードと同じように、ネットショッピングの決済等に使えるカードに、プリペイドカードがあります。プリペイドカードを使う場合の名義人の入力方法は、カードによって異なります。具体的に説明しましょう。

Vプリカの場合

 Vプリカ(インターネット専用のVisaプリペイドカード。インターネット上のVisa加盟店なら世界中どこでもクレジットカードと同じように利用できる)の場合は、ニックネームを入力します。ニックネームは、「スペースなし、アルファベット18文字以内」であれば、自由に決めることができます。氏名の間にスペースを開けたり、苗字と名前を分けたりして入力しなければいけないサイトの場合は、区切って入力しましょう。

Kyashの場合

 Kyash(株式会社Kyashが提供するプリペイドカード・アプリサービス。アプリからVisaプリペイドカードを発行することができ、クレジットカードなどからKyash残高にチャージできる)の場合は、「KYASH MEMBER」と入力するか、自分自身の名前を入力します。クレジットカードの名義とサイトの登録名が同じでないと決済できない場合もあるので、そのような時は、自分の名前を入力しましょう。

LINE Pay カードの場合

 LINE Pay カード(アプリ「LINE Pay(ラインペイ)」と連動したプリペイドカード)の名義欄には「LINE MEMBER」と記載されていますが、ネットショッピングで利用する時は、この「LINE MEMBER」ではなく、LINE Pay カードの契約者の氏名をローマ字で入力します。

 そのほか、dカードプリペイドは「PREPAID MEMBER」、三井住友VISAプリペイドは「CARD HOLDE、Web Moneyプリペイドカードの場合、「Web Moneyプリペイドカード(本人限定カード)」なら名義人欄に本人の名前を入力し、「Web MoneyプリペイドカードLite(無記名カード)」なら「WEBMONEY USER」と入力するなど、プリペイドカードごとに、名義人の入力ルールが異なります。自分が使っているプリペイドカードの場合の入力方法を確認しておきましょう。

カードの名義とは「カードを使える人」のこと

 ネットショッピングの支払いにクレジットカードやプリペイドカードを利用する時は、名義人の入力が必要です。クレジットカードの名義人とは、そのカードを持っていて、使うことができる人のことです。名義人以外の人がカードを使うことはできません。ただし、プリペイドカードの場合は、無記名式もあるため、名義人が契約者の名前になっていないこともあります。自分が持っているカードの名義や入力方法について、改めて確認しておきましょう。

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