運用のプロ・ファンドマネジャーとは？

　投資信託という金融商品の魅力の一つは、ファンドマネジャーに運用をお任せできるという点にあります。ファンドマネジャーは、投資信託の組成・運用を行う運用会社に在籍する、いわばプロの運用者です。多くの運用会社では、日本株式、外国株式、オルタナティブ資産（REIT［リート：不動産投資信託］などの代替資産）など、その会社が手掛ける運用商品に応じてチームが分かれており、各分野に精通したファンドマネジャーが、投資家から集めた資金の運用を担っています。

「あらかじめ掲げられた投資方針にのっとって資金を運用し、その成果を投資家に還元する」というファンドマネジャーの基本的な仕事内容は万国共通です。日本は欧米と比べてファンドマネジャー個人に焦点を当てることが少なく、いわゆる「中の人」のイメージが強い傾向にありますが、近年は月次レポートにファンドマネジャーのコメントを写真付きで掲載したり、ファンドマネジャーが自身の運用するファンドについて解説したコンテンツを掲載したりする運用会社も増えました。

　アクティブファンドの場合は特に、ファンドマネジャーのプロの運用者としての理念がファンドのポートフォリオに色濃く反映され、最終的に運用成績という結果として表れます。もちろん、その前提には運用会社の投資理念もあります。投資するファンドを選ぶ際は、「この会社なら、この人なら任せられる」という安心感を得られるかどうかも一つの重要な判断ポイントになります。