欲しい理由は、優待品と配当利回り

桐谷 私が購入するときの基準は「総合利回り」(配当+優待を合わせた利回り)が4%以上のもの。あとは、年初来安値。最近ではJR西日本旅客鉄道を年初来安値の8月3日に買いました。

――次の暴落が怖くないですか

桐谷 余裕資金というのと現物取引で購入しているので、気にしてません。1990年のバブル崩壊は信用取引だったので、散々でした…。

 定期預金をしても金利はつかないので、株価が下がったら買いだと思っています。

――そのための分散投資ですね

桐谷 そうですね、多くの企業を購入することで、リスクをおさえています、少年の時に好きだった「鉄腕アトム」は、ロボットや機械のエネルギーを吸い取ってしまう「アメーバの形をした宇宙生命体」に対して、アトムをはじめ多くのロボットが群体になって撃退する話です。

「小さいロボットも、たくさん集まれば、どこかやっつけられても、他が動くから大丈夫」と思ったんです。

 もちろんバブル崩壊やリーマン・ショックなど、すべて下がるときもありますけど。

――鉄腕アトムから分散投資を学んでいたとは

桐谷 倒産したレナウンは、ずっと持っていた銘柄です。そんなときもあります。結婚相手がいくら素晴らしくても、病気や事故が起こる可能性もあるんですから。

――1,000銘柄も持っていると、何を持っているか分からなくなりそう…どう管理をしているのですか。

桐谷 ノートにメモをしています。でも何の銘柄を持っているか、すぐに私も分からないです。5つの証券会社を使っているので、余計に分からない。

――なぜ5社も?

桐谷 手数料無料のキャンペーンや信用取引無料に引っ張られて。あとは、かわいいキャンペーンガールにつられたりね(笑)。

 いいことは一つもありません。どっか一つにまとめたいですけど、なかなか。歳をとって、覚えも悪くなってきたし、困っています。

――優待品の管理もありますよね。

桐谷 部屋の中でも探し物が見つけられなくて、話題のこんまり(近藤麻理恵)さんの片付けの本を買ったんです。

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 BOOKOFFの優待券で買ったのですが、家にすでにありました(涙)。いいと思って買っても、読まないからまた同じ本を買うのです。断捨離の本も同じ本を2冊買っていました。

――優待品の使い方も大事ですね(笑)

新型コロナウイルスなんて関係ない!と言わんばかりのパワフルな桐谷さん。下落している株には要注意ですが、分散投資などを心掛けて投資をするのも手かもしれません。

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