株主優待といえば、名人・桐谷広人さん。数多くの優待銘柄を保有し、優待品で優待生活を送っている桐谷さんだが、コロナ禍で大損したというニュースも。どうしているのでしょう。

桐谷さんとコロナ・ショック

――コロナ・ショックにより2020年2~3月は株価が下落しました。桐谷さんはどうしていましたか

桐谷 下落は、チャンスと思って、どんどん買いましたね。私は「暴落はチャンス」と思っています。配当利回りが高くなるので、バーゲンセールのような感覚です。

――落ち込んでいる暇なんかなかったですね。現在は、どうなっていますか

桐谷 日経平均株価の底値だった3月19日までに買ったものは、正直まだマイナスです。特に、山陰合同銀行は、1,000株で1,000円分のギフトカードが手に入るということで購入しようとしたら、1万株の誤発注をしてしまい…株価も下がっているし、ショックです。

 ただ、3月19日以降買ったものは、なかなか調子がいいですね。

――どれくらい買ったのですか

桐谷 2月の下落時から3月の終わりまで、約70銘柄購入しています。その後も年初来安値をつけたりするもの、安いものがあれば買っています。今は1,000~1,100銘柄を持っています。

――株価が下がっても売らないんですね

桐谷 私は余裕資金で株を購入しているので、簡単には売らないです。基本、安いところで買っていますし。あと、自分より高値で買っている人がいると思うと、含み損でも我慢できるものですよ。そもそも私は長期投資タイプ。下がっても優待品をもらいながら辛抱強く待つタイプなので、そこまで気にしていません。

――けっこうな金額を株に回したんですね

桐谷 あと、現金をもっているタイミングでもありました。以前は、株を売ったあとにすぐ、他の株を購入していたのですが、このやり方だと株を高値で購入していることに気づき…売ったあとも様子を見ようと思って現金を持っていたんです。

―――コロナ・ショックでうろたえている人が多い中、バーゲンセールとして買いまくっていた桐谷さん。今からでも間に合う優待銘柄を聞きました。