リーマン・ショック時の雇用統計は?

 投資初心者でも「リーマン・ショック」という言葉を聞いたことはありますよね。リーマン・ショックは、2008年9月に起きた米国発の「100年に一度の大不況」を指します。

 このリーマン・ショックの影響は雇用統計にどう表れていたのでしょうか。リーマン・ショックの影響を2007~2010年の数値で見てみましょう。

非農業部門雇用者数

  2010年 2009年 2008年 2007年
1月 1.4 ▲77.9 ▲7.2 14.6
2月 3.9 ▲72.6 ▲14.4 11.3
3月 20.8 ▲75.3 ▲12.2 17.7
4月 31.3 ▲52.8 ▲16.0 8.0
5月 43.2 ▲38.7 ▲13.7 19.0
6月 ▲17.5 ▲51.5 ▲16.1 6.9
7月 ▲5.4 ▲34.6 ▲12.8 5.7
8月 ▲5.7 ▲21.2 ▲17.5 7.4
9月 ▲4.1 ▲22.5 ▲32.1 8.1
10月 17.2 ▲22.4 ▲38.0 14.0
11月 7.1 6.4 ▲59.7 6.0
12月 12.1 ▲10.9 ▲68.1 4.1
単位:万人
出所:楽天証券

 非農業部門雇用者数は、2007年で毎月平均10万人増だったものが、2008年9月以降は急激に悪化し、2009年1月には77.9万人減を記録するなど、ひどい数値となりました。

失業率

  2010年 2009年 2008年 2007年
1月 9.7 7.7 5.0 4.6
2月 9.7 8.2 4.8 4.5
3月 9.7 8.6 5.1 4.4
4月 9.9 8.9 5.0 4.5
5月 9.7 9.4 5.4 4.4
6月 9.5 9.5 5.5 4.6
7月 9.5 9.4 5.8 4.6
8月 9.6 9.7 6.1 4.6
9月 9.6 9.8 6.2 4.7
10月 9.6 10.1 6.6 4.7
11月 9.8 10.0 6.9 4.7
12月 9.4 10.0 7.4 5.0
単位:%
出所:楽天証券

 一方、失業率も2008年前半は5%前後だったものが、徐々に高水準となり2009年後半には10%前後を推移するまでになりました。

 このように雇用統計は米国景気を写し出す鏡。投資初心者も毎月第1金曜日の夜に、雇用統計をぜひチェックしてみましょう。

●まとめ
なぜ、米国の雇用統計が注目されるのか?

世界経済の中心にある米国の景気がいいか、悪いか、その動向をつかむことができるから