コロナが育てたのは節約意識。暮らし方の見直しも進む

 次に、「サステナブルな買い物」への意識が「強まったと思う」「やや強まったと思う」と回答した人に対して、具体的にどのような影響があったのかを聞いたところ、「節約意識が高まったため」が最も高く45.3%となりました。次いで、「家で過ごすことが増え、暮らし方を見直すようになったため(44.7%)」、「健康や安全への関心が高まったため(42.6%)」、「買い物に行く頻度が減り、以前より何を買うか考えてから買うようになったため(41.6%)」の順となっています。
 上位2項目を性年代別でみると、「節約意識が高まったため」は男性60代の61.8%が、「家で過ごすことが増え、暮らし方を見直すようになったため」は女性40代の55.6%が、全体および他の性年代と比べて高い結果となりました。

◇新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてから、「サステナブルな買い物」を以前より意識するようになった理由

上位10位までを表示。n=329:新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてから、『サステナブルな買い物(環境・社会・経済に配慮した買い物)』に対する意識が「強まったと思う」「やや強まったと思う」と回答した人に質問。複数選択。単位:%

 

 具体的に、買い物に対するどのような意識や行動に対して新型コロナウイルス感染症拡大の影響があったのかを聞いたところ、「一回あたりのお買い物量を増やし、一度にまとめて買い物する」ことを「意識するようになった」「やや意識するようになった」人の合計が48.1%と最も高く、次いで「必要最低限のものだけを買う」(41.8%)となりました。

 コロナ前に享受していた、欲しい時に欲しいものを欲しいだけ買う、という自由は実は当たり前ではなかったことを痛感した人が多数いたことがうかがえます。コロナ後、人々の買い物への意識は大きく変わり、いつ、何を、どれだけ買うか、本当にそれは今必要か、という「計画性」が発生。コロナは、人々の家計プランを、大きく成長させたといえるでしょう。 

楽天インサイト「サステナブルな買い物」を以前より意識するようになった理由」概要

調査エリア:全国
調査対象者:新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてから、『サステナブルな買い物(環境・社会・経済に配慮した買い物)』に対する意識が「強まったと思う」「やや強まったと思う」と回答した人へ、その理由を質問。複数選択
回収サンプル数:329サンプル
調査期間:2020年5月26日(火)から5月28日(木)
調査実施機関:楽天インサイト株式会社

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