米国で金融緩和は続けば、“無国籍通貨”が注目を浴び続けるだろう
特に7月に、無国籍通貨が大きく上昇したのは、現在の世界の基軸通貨(世界の貿易で最も多く用いられている通貨)である米ドルの信用力を担保する米国が、新型コロナの感染拡大によって受けた同国の経済的なダメージを回復させるために、金融緩和策を強化すると宣言したことが要因とみられます。
金融緩和は、中央銀行(その国の銀行の銀行)が、目標金利を引き下げたり、一般社会から国債などの資産を買い取ったりする行為です。米国で金融緩和が強化されると、個人や企業が米ドルを持っていても金利が付きにくくなる、一般社会に出回る米ドルの量が増えて価値が希薄化する懸念が生じる、などが懸念されます。
米国で金融緩和が行われれば、米ドルを保有する妙味が低下する懸念が高まるわけです(もちろん、金融緩和策の本来の目的である、経済の回復は、達成される可能性は高まります)。世界の基軸通貨であるドルを保有する妙味が低下する懸念が生じた時、どの通貨を持てばよいのでしょうか?
7月にイーサリアム、ビットコイン、銀、金が大幅上昇したことを考えれば、市場がこの問いに対して出した答えが“無国籍通貨”だった、と言えると思います。このため、米国で金融緩和が続けば“無国籍通貨”に注目が集まる状況が続く可能性があります。
今回の米国の金融緩和は、新型コロナでダメージを受けている米国経済を回復させることにあるため、米国で感染拡大が鈍化したり、複数の経済指標が目立った好転を見せたりするまで、金融緩和は続く可能性があります。すでに、2021年末まで目標金利を引き上げない、ことが明言されています。
足元、イーサリアム、ビットコイン、銀、金などの“無国籍通貨”の動向に、米国の金融政策の動向が、強く影響していると考えられます。今後もこのような状況が続く可能性があるため、これらの価格動向を考える上で、引き続き、米国の金融政策に要注目です。
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