4 今後の事業展開についての展望
「100年続く会社」を目指し、未来に向けた基盤をつくる
当社は、「家に井戸をもとう」というコンセプトで、ウォーターサーバーを日本のご家庭に普及させていこう、という大きな展望を持っています。
日本の市場は現在、普及率8%程度(JDSA公表顧客数および総務省公表世帯数より当社算出:2022年3月末現在)の状況にありますが、これを将来20%程度まで伸ばしていくことができると予想しております。そうした見込みのもと、当社は、「100年続く会社」を目指し、「保有契約件数1,000万ユーザー」という、現在の約7倍の顧客獲得を目標に、日々の営業活動を行っております。非常にチャレンジングな目標ですが、決して不可能な数字だとは考えておりません。
この目標に対する歩みの中で、現在は「未来に向けた基盤づくりの期間」と位置づけ、より強固な事業基盤の構築に取り組んでおります。
たとえば、「水源」。2022年2月より8ヶ所目の水源となる岐阜北方工場が稼働を開始し、現在もラインの増設など生産性の向上に努めております。岐阜北方工場の完成後は、保有する8つの水源を合わせ、最大250万ユーザー分の供給能力を持ち合わせる予定となっております。現在も順調に獲得が続いており、当社直接のユーザーに加え、同業他社へのOEM供給量の増加も見込まれることから、今後、供給能力が逼迫する可能性も踏まえ、今からその先を見据えた水源開拓を行っていく必要があると考えています。
また、「営業力」は持続的な成長に欠かすことができません。今後も、当社営業員と取次店・代理店を量・質の両面で強化していきます。当社営業員の増強と取次店・代理店ネットワークの拡充をバランスよく進めるとともに、当社及び取次店・代理店の営業員を対象とした教育・研修の強化を図ります。
さらに、「ファン顧客を醸成・維持する仕組み」の創出と持続的な強化も、極めて重要な課題です。顧客の利便性や満足度を高めるために、当社は、業界初となったスマートフォンアプリの開発、ユーザー限定のオンラインショップ「プレミアムモール」の立上げ、プレミアムウォーターポイント(お水の購入額に応じて「プレミアムモール」でご利用いただけるポイント)の導入など、独自の顧客向けサービスの開発・拡充に努めております。