人気投資ブロガーに聞く割安株の投資戦略!
株式には、成長株(グロース)、割安株(バリュー)をねらって投資する戦略がある。どこに狙いを定めるべきか。百戦錬磨の投資ブロガーが自らの投資戦術を余すことなく紹介する。
今回は、割安株投資で大化け株をいくつも発掘している、アイルさんが投資術の秘訣を語った。
地元・名古屋で成熟産業の大化け割安株を次々発掘!
株式投資というと、初心者は株価が急上昇し、みんなが注目する花形株、超人気株が、一番利益が出る、と想像しがち。でも「掲示板などで話題になっているからと、よく分からない成長期待株に飛びつくと損することが多い。実は話題になってからではもう遅いんです」というのが、まだ初心者だった頃の人気投資ブロガー・アイルさんの失敗談だ。
そんな失敗から大成功投資家に変身するきっかけになったのは、まだ創業の地・山口県を中心に、西日本でユニクロの店舗を拡大していた頃のファーストリテイリング株に出合ったこと。同社の株に集中投資することで、アイルさんは見事、テンバガー(株価が10倍になった株)を達成した。
そんなアイルさんがまだ市場の注目度が低く、地味で小粒で割安な、将来の大化け株を次々発掘できたのは身近・地元・不人気・自分も利用できるサービス業・成熟産業といったキーワードに、とことんこだわり投資を行ってきたから。
「スクリーニングなどに頼るのではなく、まずは身近なところから探すのがよいと思います。割安株は当然、人気の業種より、不人気な業種や成熟産業、都心より地方で事業展開している会社などに多いもの。特にサービス業は自分自身でサービスを利用して評価することもできますし、株主優待を利用することもできます。地元ならサービスエリアの拡大などで成長性もイメージしやすいので、株をはじめてまだ間もない初心者の方は、自分の生活圏内の身近なサービス業の中から、まだまだ成長余地のある割安株を探してみるとおもしろいと思いますね」(アイルさん)
愛知県・名古屋市在住のアイルさんがゲットしたテンバガーも地元株ばかり。成熟産業化したレンタルビデオ業界の競合他社を、地元のゲオが次々買収して成長を続けていく様子から、まだ不人気だった頃に投資、そしてテンバガーに。さらに、地元の住宅会社AVANTIA(旧社名はサンヨーハウジング名古屋)も、住宅建設が不人気業種のため割安だったところで買って、大きな利益を手にした。