楽観シナリオと悲観シナリオ

 経済再開後に、このまま世界の株式市場は、コロナ後を見込んで、上昇が続くのでしょうか?あるいは、「不況下の株高」が行き過ぎて、再び、二番底を試しに行くことになるのでしょうか?

 今、考えられる、楽観シナリオと悲観シナリオは以下の通りです。大きな分かれ道が、両シナリオの(4)以降にあります。

<楽観シナリオ>
【1】中国・米国・欧州・日本で新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化
【2】各国とも、巨額の金融・財政政策で、連鎖破綻、信用危機を回避
【3】中国・米国・欧州・日本で経済活動を徐々に再開
【4】各国で、感染の二次拡大が見られるが、経済を再び止めることはない
【5】ワクチン開発成功。ワクチン利用で二次感染拡大を抑える。集団免疫を徐々に実現

<悲観シナリオ>
【1】中国・米国・欧州・日本で新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化
【2】各国とも、巨額の金融・財政政策で、連鎖破綻、信用危機を回避
【3】中国・米国・欧州・日本で経済活動を徐々に再開
【4】各国で、感染の二次爆発起こり、再び、経済を止める
【5】治療薬・ワクチンの開発に手間取り、なかなか成果が出ない
【6】財政政策で支えきれず、企業の連鎖破綻が起こり、信用不安に発展する

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