商品先物市場は、取引参加者が現物を購入したり売却したりすること(受け渡し)ができる場です。個人投資の皆様の中には金やプラチナの現物を購入したり売却したりする方もいらっしゃいます。ガソリンやトウモロコシなどは業者によって現物の売買が行われています。
購入・売却は定められた数量(金は1,000グラム以上1,000グラム単位、プラチナは500グラム上500グラム単位)で行われます。売却はその商品の「倉荷証券(取引所が指定する倉庫でその商品が保管されている事を証明する証券)」を差し入れることによって行われます。
現物の購入・売却を前提とする場合は、購入の場合は買い建玉を、売却の場合は売り建玉を定められた期日よりも前に保有し、しかるべき手続きを踏み、現物の購入もしくは売却を行います。現物の購入・売却を前提としない場合(多くの個人投資家の皆様が行っている売買の場合)は、建玉後、納会日前の定められた期日までに決済をしてその取引を終了します。
楽天証券では、商品先物市場で金とプラチナの現物の購入・売却(受け渡し)が可能です。以下は楽天証券で現物の受け渡しを行う場合の例です。
購入の場合、購入した金もしくはプラチナについて、保有する方法を次の3つから選択することができます。
(1)現物で受け取る。(地金が手元に届きます)
(2)倉荷証券で受け取る。(倉荷証券が手元に届きます)
(3)倉荷証券を楽天証券に預けて証拠金に充てる。(商品先物口座で証拠金として取引に利用できます)
売却の場合は、「倉荷証券」を楽天証券に預けます。売却手続きが完了した後に諸経費を差し引いた売却代金が商品先物口座に入金されます。現物そのものを持ち込んで売却することはできません。また、事前に当該倉荷証券の保管料の精算が必要です。
金やプラチナ先物の納会日は偶数月の25日前後ですので、現物の購入・売却(受け渡し)が行われるタイミングは2か月に1度となります。楽天証券で行う現物の受渡しについての詳細は以下をご覧ください。
・現物の受渡しまでのスケジュールについて
・倉荷証券の倉庫保管料について