ポートフォリオ運用の基本原則
ポートフォリオ運用の基本的な原則は、リスクをどう測るかについて合意できるとすれば、ポートフォリオのリスクと期待リターンの最適な組み合わせを達成し維持することだ。
この場合、
(1)同じリスクなら期待リターンが高い方がいいし、
(2)同じ期待リターンならリスクはより小さい方がいい。
期待リターンを下げずにリスクを低下させる上で、あるいはリスク当たりの追加的な期待リターンの効率を最大化するために、有効な方法が分散投資だ。
プロのファンドマネージャーはもちろんのこと、アマチュアの投資家でも、分散投資が有効であるという知識は持ち合わせているし、運用に敏感な方の多くは、その有効性を「実感」もしていることだろう。
また、運用にあたって取引手数料のような「コスト」はマイナスのリターンに直結する敵であり、ポートフォリオの改善が得られない行動に対してコストを支払うことは、運用上、大きな不利であり、愚かな行動だ。