4月の株主優待銘柄

　2020年4月の権利確定日は4月30日（木）。29日が昭和の日で祝日のため、4月27日（月）が権利付き最終日、28日（火）が権利落ち日になります。4月27日に株を買って、翌日の28日まで持ち越せば、優待権利を獲得できます。

　コロナウイルスまん延による株価暴落に見舞われた3月の優待最盛期も去り、4月の優待株は29銘柄※と閑散期になりました。有名な飲食・小売り系優待も少ないため、比較的地味な優待月といえますが、豪華な美容系優待や厨房機器メーカーの食事券優待、プレミアム優待倶楽部制度を利用したカタログ優待などの優待があるので、狙いを絞って優待品獲得に励みたいところです。※楽天証券　株主優待検索より

　そんな4月優待人気No.1は、美容機器メーカーのヤーマン。4月末の株主に限って年1回、同社美容品セットが贈られます。100株で2年未満の保有だと、前年実績では、ファンデーション、ミネラルピグメント、デビューブラシ合計5,500円相当など、4つのセットからの選択制。2年以上保有していると倍の1万円相当まで増量され、500株以上2年以上保有の株主には2万円相当と、まるで福袋のような豪華さ。株価は2018年の高値2,700円台から500円台まで値下がりしましたが、その分、割安にゴージャスな優待品をゲットできます。

　第2位は厨房機器の販売メーカー・テンポスホールディングスの食事券優待。100株以上の保有で子会社のステーキ店「あさくまグループ」や同社と関係のある協力店で使える8,000円分の食事券が年1回、贈呈されます。かなり高額で使い勝手満点ですが、協力店によって利用条件が変わるので、ウェブサイトに掲載された利用店舗情報を参考にしましょう。

　第3位はハウスウェディングのアイ・ケイ・ケイ。4月末の株主に対して、100株だと1,500円相当の自社特選お菓子のほか、同社のレストラン施設や南青山や永田町にある高級フレンチ店「ラ・ロシェル」で使える食事割引券3枚がもらえます。ランチが1,000円、ディナーが1,500～2,000円程度安くなるので、割引券を使ってセレブ感満点のフレンチを堪能したいものです。

　第4位はエイチ・アイ・エスの旅行券優待で、4月末と10月末の年2回、100株保有でHIS株主優待券2,000円分のほか、ハウステンボスとラグーナテンボスの入場割引券500円分が贈呈されます。

　第5位はくら寿司の食事券優待で、年1回、100株保有で2,500円分の食事券が贈呈されます。投資金額が110万円近くと高額になりますが、200株以上では5,000円に増額され、ズワイガニ1kgセットなど豪華な優待品との交換も可能になります。

　第6位は不動産会社・グッドコムアセットのプレミアム優待倶楽部を利用したポイント優待です。昨年まではクオカード優待でしたが、今年からは年2回、4月末と10月末の株主に贈られるポイントを使って、同社プレミアム優待倶楽部の2,000点以上の優待商品と交換できる制度に拡充されました。100株～499株だと年2回、各2,000ポイントですが、500株以上だと年間3万ポイントに大きく跳ね上がります。

　さらに同社の優待ポイントは共通株主優待コイン「WILLsCoin」と交換することで、「プレミアム優待倶楽部 PORTAL」の商品をもらうことも可能。このポイント交換制度にはグッドコムアセット以外にも数十社の優待企業が参加していて、各社の優待企業のポイントを合算して、より豪華な賞品を獲得できます。今後も多くの優待企業が参加しそうなウィルズ社運営の「プレミアム優待倶楽部」は株主優待に吹き込む新たな風といえそうです。

　第7位は、古くからある伊藤園の自社飲料詰め合わせ優待。100株保有だと年1回、1,500円相当が贈られます。