お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
第21回損失が膨らみやすい「二階建て」に注意
土信田 雅之
信用取引入門講座
信用取引という言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。ただし、その割には意外と「近くて遠い」存在であるのも事実です。このシリーズでは、「そもそも信用取引とは何なの?」という初…

第21回損失が膨らみやすい「二階建て」に注意

2016/3/16
信用取引について説明する際、よく、「包丁の使い方」がその例えとして使われます。包丁は料理に欠かせない道具ですが、安全な使い方や危険性を知っていなければ怪我をしてしまいますし、犯罪などの凶器にもなり得ます。
facebook twitter 印刷する

信用取引について説明する際、よく、「包丁の使い方」がその例えとして使われます。

包丁は料理に欠かせない道具ですが、安全な使い方や危険性を知っていなければ怪我をしてしまいますし、犯罪などの凶器にもなり得ます。何かと危険なイメージを持たれがちな信用取引についても包丁と同様に、「信用取引そのものが悪いのではなく、そのリスクをきちんと把握していないことや利用の仕方に問題がある」というのが大体の話の流れです。そして、信用取引の危ない取引例として、ほぼトップバッターに挙がるのが「二階建て」取引になります。

二階建て取引とは、「同じ銘柄を現物と信用取引で買う」ことです。保有している現物株を信用取引の担保にしつつ、同じ銘柄をさらに信用取引で買い建てるわけですが、この二階建てによって、「レバレッジが高まる」という効果があります。

例えば、ある銘柄Aを現物株で100万円保有していたとします。そして、この銘柄Aを担保に信用取引で銘柄Aの買い建てを行うと、100万円×80%(代用有価証券の掛け目)÷30%(委託保証金率)で、約266万円の建玉を保有することができ、現物(100万円)と合わせて、銘柄Aに対して約366万円の投資額になります。レバレッジは約3.6倍となり、単純に銘柄Aを現物だけで保有(レバレッジ1倍)、もしくは信用だけ(レバレッジ約3倍)よりも高くなります。

ただし、レバレッジが高くなった分だけ、株価が下がった際のダメージも大きくなります。現物株と信用建玉の評価損が増えるだけでなく、担保として利用している現物株の評価も下がって維持率が悪化し、追証が発生しやすくなります。維持率は、保有建玉の損失が増える、もしくは、保証金額が減少することで悪化しますが、二階建ての状態で株価が下がると、評価損が増えると同時に保証金の評価も下がります。つまり、ダブルパンチで維持率が悪化する構造であることが、「リスクが高く、しない方が良い」と言われている理由です。

そのため、証券会社側では二階建て取引に対して独自の制限を設けているところが多いです。楽天証券では市場の状態やそれぞれの銘柄の値動き等から判断し、独自に『二階建て制限銘柄』というのを選定することがあります。選定された場合、建玉株数分の現物株に対して代用有価証券としての評価を行わないルールを定めています。

<参考>信用取引の基本ルール

■信用取引規制 二階建制限
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/rule/ground_rules.html#skip09

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

はじめよう株主優待
人気記事ランキングTOP
トウシル TOP
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください第21回損失が膨らみやすい「二階建て」に注意

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

第21回損失が膨らみやすい「二階建て」に注意

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。