個別株投資の方が向いているタイプとは

 では、個別株への投資をしている個人投資家は、個別株投資などやめて今すぐにインデックス・ファンドで長期分散投資をすべきなのかといえば、そんなことはありません。

「インデックス・ファンドで長期分散投資をした方が、パフォーマンスが良い」という結果は、筆者に言わせれば、それは個別株の売買のタイミング自体が誤っているからそのような結果になったのです。

 現に筆者は、個別株でインデックス・ファンドよりも高い運用成果を出していますし、いわゆる「億り人」になった個人投資家もみな、インデックス・ファンドとは比べ物にならないほどの運用成績を上げているわけです。

 もし、個別株への投資を続けていて、インデックス・ファンドより投資成績が悪いという状態がずっと続いているのであれば、そのやり方自体が誤っている可能性が極めて高いです。ご自身のやり方を一から見直してみて、それでも改善ができないのであればインデックス・ファンドへの長期分散投資を検討した方が良いかもしれません。

 個別株への投資は、うまくいけばインデックス・ファンドよりはるかに高い運用成績をあげることができます。その一方で、失敗するとインデックス・ファンドより成績が劣ってしまいます。

 もし投資で大きな財産を築き上げたいのであれば、インデックス・ファンドへの投資ではなく個別株投資を実践し、成果が出る正しいやり方を身に付けるようにしてください。