こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。
将来設計を立てる際、忘れがちなことが一つあります。それは「親の介護」です。子どもの教育費や自身の老後資金を積み立てても、両親の介護費用はついつい忘れがちです。少子化の流れできょうだいの数も少なくなり、一人っ子同士の結婚も少なくありません。夫婦双方の両親の介護が必要なケースもあり得ます。今回は親の介護について考えます。
朝日生命保険は11月、全国の40~50代の男女約1100人を対象にインターネットで行ったアンケート「『親』に関して心配に思うこと」を発表しました。
親に関して心配に思うことを聞いたところ(複数回答)、「健康状態」(65・0%)▽「認知症にならないか」(49・2%)▽「交通事故などを起こさないか」(36・8%)がトップ3となりました。「相続対策など」は9・8%でした。
両親が末永く元気でいてくれれば、うれしい限りです。しかし、いつかは衰え、誰かが介護しなければなりません。だからこそ、心配ごととして「健康状態」「認知症」が上位を占めたのでしょう。
親の認知症、5割強が「なると思う」
一方、認知症の発症リスクについて「5年以内になるかもしれない」「10年以内にはなるかもしれない」「なると思う」と答えた人が合計57・6%に上りました。さらに、実際に発症した場合、「自分に介護の肉体的・精神的負担がかかるのではないか」(53・6%)、「介護費用の負担がかかるのではないか」(44・7%)などと心配しています。
ちなみに、介護費用はいくらかかるかご存じですか? 生命保険文化センターの「2018年度生命保険に関する全国実態調査」によると、介護期間は平均4年7カ月、介護にかかる一時費用は同69万円、介護月額は同7・8万円となっています。介護一時費用について、「かかった費用はない」(15・8%)、「15万円未満」(19・0%)が多い一方、「200万円以上」(6・1%)もあります。