ETFと投資信託の違いを比較

売買窓口が違う

 投資信託は銀行や証券会社などで購入しますが、上場市場で取引されているわけではありません。
 そのため、リアルタイムには取引を行うことはできません。
注文から約定まで日数がかかり、約定金額は約定した後でしかわかりません。

 ETFは、投資信託と異なり株式取引を同じように市場で売買します。
 注文は証券会社を通じて行いますが、証券会社はあくまでも仲介業者であって、証券会社から購入するわけではありません。
 売買は市場で行うことになります。ETFは市場での取引となりますので、リアルタイムでの取引となり、取引価格についても指定することが可能です。

最低購入金額の比較

 最低購入金額にも違いがあります。

 投資信託は100円からでも購入が可能です。
 ETFは取引単位が1株(10株などのものもあります)となりますので、基準価額によって最低購入金額が異なります。

 基準価額が1万円であれば1万円で購入できますし、基準価額が2万円であれば2万円で購入可能です。
 おおよそ、数万円が必要となるETFが多くなっています。

取引価格の変動と取引時間の違い

取引方法の違い【指値注文や信用取引はできる?】

 投資信託は注文価格を指定できません。
 注文する際には何円分を購入するのかのみ指定します。
 基準価額が何円で約定したのかは約定した後にしかわかりません。

 ETFは株式取引と同じように指値注文をすることが可能です。
 また信用取引を利用することもできますので、取引方法としては株式取引を同じように取引できます。

購入時手数料・信託報酬の比較

 投資信託とETFの購入時手数料・信託報酬を比較すると、購入時手数料は投資信託の方が安く、信託報酬はETFの方が安いことが多いです。

 投資信託は最近ではネット証券で購入した場合は、多くの投資信託が購入時手数料無料で購入ができます。
 一方、ETFは株式取引と同じ手数料体系となりますので、ほとんどの場合購入時手数料が発生します。

 信託報酬についてはETFの方がコストは低いことが多いです。
 同じ投資対象であれば、多くの場合ETFの方が信託報酬は安いでしょう。

NISAやつみたてNISAの対応は?

 現状はつみたてNISAで購入できるETFがありません。つみたてNISAで購入できるのは一部の投資信託のみです。

 NISAは投資信託・ETF共に購入することができます。
 つみたてNISAは年間上限額が年40万円ですが、20年という長期間の非課税期間が適用されますので、年間投資金額が40万円以下なのであればつみたてNISAを利用した方が良いでしょう。