本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.85

下値メドは108.65

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ああ、やっぱり…

 金曜日(8日)のドル/円は、貿易協議の第一段階合意に絡んで対中関税撤廃するという、リスクオンなニュースに踊らされて5月31日以来の円安水準で前日の高値にほぼ並ぶ、109.48円まで上昇しました。

 しかし、というか、やっぱりとういうか、良いニュースは続きませんでした。トランプ米大統領は「関税撤廃、何も同意していない」と噂を否定。これでNY時間のドル/円は109.08円まで下落することに。下げ幅は限定的でしたが、110円チャレンジの勢いもしぼんだように見えます。

 トランプ大統領は、貿易協議がまとまる前の10月の時点で「中国は400億ドル(約4.3兆円)相当の米農産物を輸入することを約束した」と先走り宣言したのですが、どうやらこれが自らを追い込んでしまったようです。ここで決裂すれば米国農家が失望して大統領選が不利になってしまう。トランプ大統領は中国がねじこんできた関税撤廃を最終的に受け入れるしかないでしょう。

 ただ、そのかわりに合意署名を米穀倉地帯のオハイオ州に指定。中国に米国農家の前で農作物を買うことを約束させることでトランプ大統領は実績を大々的にアピールするよう交渉しているようです。合意署名の場所と日付が決まればリスクオン。中国が米国の合意署名を断るなら、関税撤廃もなしでリスクオフになるでしょう。

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8日のドル/円のNY市場終値は109.24円

 7日の終値に比べ0.03円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

経験とは、あなたに起こったことではない。起こったことに対してあなたのしたことである​

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ大統領、対中関税撤廃「何も合意していない」
    ブルームバーグ前NY市長、米大統領選に出馬検討
    トランプ大統領に200万ドル支払い命令。慈善財団資金を不正流用
    11月21日に米政府機関閉鎖? 弾劾の腹いせでトランプ大統領が「容認」も

NY株式市場:
    先週のダウ平均は+1.22%で3週続伸、S&P+0.85%で5週続伸、ナスダック+1.06%で6週続伸
    年初来ではダウ平均+18.66%、S&P500+23.39%、ナスダック+27.73%

NY原油先物:
    ブラジル、OPEC(石油輸出国機構)に加盟か
    サウジ、減産に前向き
    2023年の石油需要は現在の7%減に。OPEC予想

ポンド:
    BOE政策会合、7名中2名が利下げ主張。「インフレを目標値に戻すため必要」
    長引くブレグジットで英経済の先行きに悲観。BOE(イングランド銀行)の弱気姿勢強まる

中国人民元:
    貿易収支の悪化と物価上昇で金融政策に手詰まり
    中国政府「米国が他国の輸入量を決めるのはおかしな話」

その他:
    ベルリンの壁崩壊、11月9日で30年
    JAからマツシメジ購入、毒キノコだった
    月と地球をワイヤーで結ぶ「スペースライン」を科学者が提唱

主要指標終値

出所:楽天証券が作成