本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.54円
↓下値メドは108.44円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
年末はポンドが主役だ!
ブレグジットのドタバタが収まらず、ついに総選挙に突入することになった英国。ところが意外なことに、マーケットは、「ポンド売り」ではなく「ポンド買い」のタイミングを狙っているのです。
離脱後の英国経済のカタチがどうなるかは分からないですが(英政府は何も準備していないので)、経済や投資活動には実際のダメージ以上に不透明感が悪影響を与えています。ブレグジットが決まれば、少なくとも、今のくすぶり感からは解放される、だからポンド買いという理屈です。
ブレグジットがスムースに完了したなら、BOE(イングランド銀行)が利上げに踏み切る可能性もあります。BOEのホールデンMPC委員は、「不透明感が消えた後は、英国に目覚ましい投資拡大が期待できる」、「円滑なブレグジットは利上げの可能性を高める」といった見解を示しています。もっとも、これら全ては「合意ある離脱」が大前提であることは言うまでもありません。
1カ月後に迫った英総選挙は、世論調査によると、保守党がやや優勢。ただ圧倒的リードというわけではなく、可能性が一番高いのはどの政党も過半数の議席をとれない「ハングパーラメント」になることだといわれています。穏健派、強硬離脱派、残留派の政党が入り乱れるなかで、結果によっては今以上に「合意なき離脱のリスク」が高まりそうです。来年初めに、総選挙の再実施は避けられないとの意見もあります。
合意なき離脱によって英国が狂乱物価とポンド暴落に襲われてBOEが緊急利上げに追い込まれるシナリオもありえます。そうなると、同じ利上げでも全く意味が違ってきます。
BOEは、本日の会合で政策金利を現在の0.75%に据え置く見通し。そしてカーニーBOE総裁は来月1月に退任の予定。後任人事はまだ決まっていません。
毎ヨミ!FXトップニュース
6日のドル/円のNY市場終値は108.99円
5日の終値に比べ0.18円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
年をとると、人は自分に二つの手があることに気づきます。 ひとつは自分を助ける手。そして、もうひとつは他人を助ける手 - オードリー・ヘップバーン
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ米大統領が東アジアサミットを欠席。ASEAN諸国が反発
貿易戦争が世界のGDP(国内総生産)を1%押し下げ。来年はさらに縮小の可能性
韓国が米国の同盟を離脱する可能性高い=米戦略国際問題研究所が指摘
ユーロ:
ドイツの求職数、2009年以来最低に
ドラギ前ECB(欧州中央銀行)総裁「財政政策が金融政策の副作用を軽減させる」
ポンド:
英下院、6日解散
EU(欧州連合)のバルニエ首席交渉官、ブレグジット交渉は「始まりの終わり」
トルコリラ:
トルコ軍とシリア軍が大規模な軍事衝突
エルドアン大統領、トランプ大統領の手紙「ゴミ箱に捨てた」
カナダドル:
カナダ銀行総裁「経済のリスクは下向き」
カナダ銀行、「現在の金利水準は緩和的」の文言を声明文から削除
その他:
ドイツ、35兆円のギリシャ賠償拒否=大戦中の被害「解決済み」
アムステルダム市、ガソリン車とディーゼル車の市内走行を禁止