本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.19円
↓下値メドは107.94円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
「リスクオン」に切り替わるタイミングを逃すな
5日(火曜)の東京時間に豪/ドルが大きく上昇。75円台後半から始まって75.41円まで上値を伸ばし、7月26日以来の高値をつけました。
トランプ米政権が、今年9月に中国に対して課した中国製品1,120億ドル(約12兆2,000億円)相当の関税の「撤回」を検討しているとの報道が引き金。中国人民元が高くなり、中国と交易関係の深い豪ドルが買われました。
米中貿易協議は大詰めを迎えていますが、その「第一段階」合意の条件として、中国側が15%の関税廃止を要求している模様。米大統領選まで1年を切ったトランプ大統領は、一刻も早く選挙戦に集中したいので中国の要求をのむ可能性が高い。関税撤廃と交渉合意のセットが実現するならば、ドルや豪ドルにとっては強い追い風が吹くことになります。「貿易戦争激化=リスクオフ」から「貿易戦争鎮静化=リスクオンへ」と、マーケットのテーマが切り替わるポイントに立っているのです。
しかし、中国は、構造改革や知的財産権などを含む「第2段階」の交渉については討議することに難色を示しているようです。米中合意は第1段階の「単発花火」で終わる可能性があります。つまり、将来の時点でまた「関税再復活」もありえます。
RBA(豪準備銀行)は今週金曜日(8日)に「SOMP(四半期金融政策報告)」を発表しますが、そこで経済成長の見通しを「大幅に」下方修正する予定。RBAは11月の会合で政策金利を0.75%に据え置きました。しかし再利下げ観測も根強く、来年半ばまでに追加で0.5%引き下げるとみられています。
ドル/円は109円台に復帰。今週のピボットの第1レジスタンス109.00円をブレークして、第1レジスタンス109.29円の手前で止まりました。次のターゲットは10月高値109.29円、その上は8月高値109.31円になります。
毎ヨミ!FXトップニュース
5日のドル/円のNY市場の終値は109.16円
4日の終値に比べ0.59円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
歴史はわたしに好意的だろう。わたしが歴史を書くつもりだから – ウインストン・チャーチル
各国・各通貨トピックス
ドル:
クラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長、政策金利の当面据え置きを示唆
トランプ大統領「シカゴはアフガンより危険」
トランプ大統領弾劾が経済に与える影響は軽微 = 10月消費者動向調査
ユーロ:
サルビーニ・イタリア元副首相率いる右翼政党が地方選で票伸ばす
製造業の雇用削減、ドイツの消費者信頼感に深刻な影響
ポンド:
英総選挙、保守党優位の予想。ポンド下支え
カーニーBOE(イングランド銀行)総裁、来年1月31日で退任
豪ドル:
RBA、政策金利を0.75%に据え置き
トルコリラ:
格付け会社フィッチ、トルコの格付け「BB-」に据え置き。見通しは「安定的」へ
エルドアン大統領「米国が約束を守らなければ、シリアでの作戦を再開する」
その他:
太陽活動が急激に低下。2030年までに地球が氷河期に入る確率は97%
RCEP(東アジア地域包括的経済連携)、インドが参加見送り。中国への警戒