株式投資初心者でも是非、取り入れておきたい、知っておきたいテクニックとして損切りがあります。損切りとは、その言葉の通り「損を切る」ためのテクニックです。初心者でも実践したいテクニックとして人気がありますし、損切りはタイミングが何よりも重要になります。

一見すると簡単そうな損切りだけど…

 株式投資の場合、投資した銘柄が下落して損失が出ている場合に売却するのが損切りと言うテクニックです。非常にシンプルですし、簡単な方法ですので誰でもできそうなテクニックのように思えますよね。実はこの損切り、「誰にでも簡単にできそう」なだけで、誰にでも簡単にできるものではないのです。

 そもそも損切りと言うのは、単純に損失を被っている、損失が出てしまいそうなときに行うテクニックなのですが、重要なのは投資した銘柄がどのように動くのかを見極めて行わなければならないと言うこと。

 そもそも株価がどのように動くのかは誰にも分かりませんし、単純に株価が下がったから即損切りしてしまっていたら、購入してすぐに値上がりした銘柄以外はすべて損切りすることになってしまいます。

 株価は日々刻々と動いています。損切りは勿論のこと、株式投資で利益を得るためには、自分の投資スタイルをルール化することが大切になってきます。

プロ程ルールを厳格に決めている?!

 株式投資のテクニックはいろいろあるのですが、プロやアマチュアでもベテランと言われる人たちは必ずと言っていいほど自分なりのルールを持っており、損切りについても具体的なルールを持って投資テクニックとして駆使しています。

 よくあるルールとして購入価格より株価が2~3割下がったら損切りすると言うのがあります。とはいえこのルール、必ずしも正解とは限らないのです。

大切なのはマーケットがどのような状況になっているのか?と言うこと!

 マーケットが全体的に値下がり傾向にある、景気が冷え込んでいるような場合には、購入価格よりも株価が一定の割合で値下がりしたら損切りすると言うのは、損失を食い止めるために大いに役立つハズです。

 しかしながらマーケット全体に活気があり、その会社の業績にも特に問題はないような場合でも、一時的に報道されたニュース等で株価は値下がりすることが充分にあるのです。このようなケースでは本当に一時的な下落ですし、時間をかけずとも株価が回復する可能性は充分にあります。慌てて損切りすると、株価が回復する機会を失うことになりかねません。