損切りルールの決め方

 単純に損切りと言っても、テクニックとして機能させるためには、銘柄そのものの動向や将来性、あわせてマーケット全体の状況を判断して行うことが大切です。

 最も単純な損切りのルールは、既出の購入価格より株価が2~3割下がったら損切りすると決めておき、後はマーケットの状況や個別の事情等は全て無視して機械的に損切りをして行く方法です。

 この方法は一見すると乱暴なイメージがありますが、初心者の場合、下落した株を保有し続けることがストレスになる場合もあります。株価の値動きがストレスになってしまうような人には、有効なルールになることでしょう(そもそも株価の値動きがストレスになるような人は株式投資には向いていませんが…)。

 理想的なルールとしては、マーケットの状況および個別の事情を判断して、損切りのタイミングを図るという方法です。

 この場合はあらかじめ何割下がったらと決めるのではなく、株価の回復するタイミングがいつになるのかを考え、1カ月以内や3カ月以内に一定の金額まで回復の見込みがないと判断した場合に損切りをして行くと言うもの。

 銘柄だけでなくマーケット全体を見て行く必要があり、初心者にはハードルが高く感じられるかもしれませんが、もっとも損切りがテクニックとして活きているタイミングになります。

 損切りの基本は損を切ることです。上手にテクニックを駆使するためにはどうするべきか等、難しく考える必要はありません。まずは自分なりのルールを見つけ、信念を以って実践できる方法はどのような方法か、見つけることから始めることが必要なのです。

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(飯田道子)

※この記事は2019年10月4日にマネラボサイトで公開されたものです。

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