本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.02円
↓下値メドは108.24円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
動かないドル/円よりも豪ドル?
今年のFXマーケットのテーマは、米中貿易戦争が引き起こす「世界的景気後退」といってよいでしょう。世界の中央銀行も対応を迫られています。去年までばんばん利上げしていたFRB(米連邦準備制度理事会)が、今年になって利下げに転じたのはその典型です。FRBの利下げが中期的サイクルの調整で済むのか、それとも本格的な利下げサイクルに突入するかは、米中貿易交渉の成り行き次第です。
ところが、ここにきてマーケットでは、「悲観に傾き過ぎていたのではないか」という疑問がでてくるようになりました。まだリスクオンに切り替わったというほど積極的ではありませんが、行き過ぎていた悲観を調整しようとする、いわゆる「リスクオフ外し」が出始めています。年末に向けたマーケットで注目したい動きです。
ブレグジットはまだまだ決着しなさそうですが、「合意なき離脱」だけは避けたいというのが本音です。米中貿易摩擦も、解決には数年あるいはもっとかかるでしょうが、完全決裂は米中双方にとってメリットがないことは、トランプ大統領も中国国家主席も認識しています。最後の一線を踏み外すことはないということです。
マーケットは、最悪の結果を予想して悲観に走っていましたが、「未来は、そんなに悪くない」ことに気づき始めたようです。これから年末にかけては、夏からの行き過ぎた部分を調整するリスクオフ外しが活発化すると考えます。
RBA(豪準備銀行)が今年2回利下げした結果、豪ドルはもはや高金利通貨ではなくなりましたが、最近の指標では失業率も下がり、11月だと言われていた次回利下げは回避との見方が広がっています。
「今日の注目通貨」を見ていただくとわかるように、豪ドル、豪ドル/円も今年の最安値圏に位置しています。ファンダメンタルはまだ注意が必要ですが、リスクオフ外しが豪ドル買いにつながる可能性に期待したいと思います。
毎ヨミ!FXトップニュース
24日のドル/円のNY市場の終値は108.64円
23日の終値に比べ0.06円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
『何苦礎(なにくそ)魂。「何」事も、「苦」しんだ事が「礎」(基礎)になる』
各国・各通貨トピックス
ドル:
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「米経済はリスクに直面している」
カプラン・ダラス連銀総裁「FRBは高すぎる金利を調整するのが妥当」
エバンス・シカゴ連銀総裁「ドル高はインフレの下方圧力になる」
トランプ大統領「弾劾調査はリンチ」 リンチは黒人差別用語で問題発言に
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)、政策金利を0.00%に据え置き。市場予想通り
ECB声明「必要な限り債券買入れを継続」
ドラギECB総裁「必要ならあらゆる手段を調整する用意がある」
ドラギECB総裁「緩和の強化は達成したと思う」
ポンド:
労働党コービン党首、12月総選挙の提案を拒否か
EU(欧州連合) 27カ国の政府代表、英国の離脱期限延長を支持
バルニエ首席交渉官「英国との貿易交渉は2、3年以上かかるだろう」
トルコリラ:
トルコ中銀、政策金利14.00%に引き下げ 予想は15.50%に引き下げ
トランプ大統領「トルコに対する経済制裁を解除する」
エルドアン大統領「トランプ氏からの屈辱的な書簡、忘れはしない」
その他:
ハワイのマウイ島西部で大規模な火災が発生
南米チリで暴動続く。外出禁止令で首都がまひ状態
即位礼正殿の儀に参列したフィリピンのドゥテルテ大統領、腰痛で帰国