金ETFの選び方や注意点は?

 金ETFにはいくつかの種類がありますが、以下の観点から選んでいくとよいでしょう。

売買高

 これは株式の個別銘柄に投資する場合と同じですが、売買高が少ないと、好きな時に買ったり売ったりすることができません。最悪の場合は買い手がつかず売ることすらできないという恐れもあります。できるだけ売買高の多いものを選ぶようにしましょう。

金の現物を投資対象としているのかどうか

 ETFの中には、金の現物を投資対象にしているタイプのものと、金価格に連動した債券を投資対象にしているタイプのものがあります。

 後者の場合、債券を発行している会社が破たんした場合、金価格に関係なくETFの価値が大きく毀損されるという追加的なリスクを負っている点に注意が必要です。

価格の推移(チャート)

 金ETFは金価格に連動した価格形成がされますから、どのETFでも値動きはほぼ同じになるはずです。しかし、いくつかのETFの過去の値動きを比較してみると、結構バラツキがあることが分かります。各ETFのチャートを比較して、過去の運用成績が高いものを選ぶとよいのではないかと思います。

 一定の口数に達すると、実際の金の現物への交換が可能なETF[純金上場信託(1540)]もあります。交換は1キログラム単位で、ETFは1口約1グラムのため、2019年10月4日時点で1,042口以上(現在の時価で518万円ほど)保有している必要がありますが、少しずつETFを購入していき、やがてはそれを現物に交換できると思えば夢も広がりますね。