本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.05円
↓下値メドは106.13円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
円高に動きそう?…今夜は「パウエル議長発言」と「FOMC議事録」
8日(火曜)のドル/円は下落、一時106.80円まで売られました。米中通商協議の期待が盛り下がったことが理由。10日から協議というこのタイミングで、米国は中国のテクノロジー企業8社をブラックリストに追加。またウイグル族弾圧問題を巡り中国政府当局者のビザ発給を制限すると発表しました。中国も報復措置を行うと、剣呑(けんのん)な雰囲気になっています。
米国と中国が今週の通商協議で「可能な部分で合意を取りまとめる」という期待がドルを支えていましたが、最悪「全面決裂」の可能性も浮上してきました。失望と不安でダウ平均株価は大幅続落、下げ幅は一時330ドルを超えました。
今日のハイライトは、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(日本時間明日午前3時公表)。今年2度目となる利下げを実施した時の議事録です。政策金利であるFF金利は1.75~2.00%まで下がっているのですが、最近の米指標の大幅悪化を受けて、今月30日の追加利下げの確率は80%近くまで高まっています。
パウエル議長が利下げに積極的かというとそうでもないようで、FOMC内部には据え置き派も存在します。今回のFOMC議事録はメンバーの意見の対立を浮き彫りにするでしょう。
FOMC議事録の前にパウエルFRB議長の発言が予定されているので、FRB(米連邦準備制度理事会)の最新の考えを知るには、こちらのほうが重要かもしれません。パウエル議長は8日にも発言しましたが、今月末利下げするといった具体的な金融政策には触れませんでした。欧州では、10日にはECB(欧州中央銀行)理事会議事録が公表されます。経済指標では9月米CPI(消費者物価指数)が重要。
英国とEU(欧州連合)のブレグジット交渉は完全に決裂。英国は期限延長か、総選挙か、国民投票か、それとも「合意なき離脱」を断行か。波乱相場が続きそうなポンド/円、そして豪ドル/円の今週の上下のメドは「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
8日のドル/円のNY市場の終値は107.07円
7日の終値に比べ0.18円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
百里を行く者は九十を半(なか)ばとす - 戦国策
各国・各通貨トピックス
ドル:
米中貿易協議の結果が、米年末商戦の売上げに大きく影響
トランプ大統領「一線越えたら、トルコ経済を完全に崩壊、消滅させる」
米政府「米国はトルコの(シリアでの)軍事行動を支持しない」
エバンス・シカゴ連銀総裁「金融政策には限界ある」
ユーロ:
ノルウェー中銀、利上げサイクルは9月で終了
ドイツのインフレ率、5カ月連続で目標2%未達
ドイツが景気刺激策を検討、リセッション入りほぼ確実で
中国人民元:
香港富裕層の移住が急増
中国航空当局が香港のキャセイパシフィック航空を締めつけ
カナダドル:
10月21日に総選挙
その他:
リンゴ・スターの新作、ジョン・レノンの曲をポールが演奏。ジョージのフレーズも入る
猛毒のヒアリ、わさびに弱い
米国家庭の不要品、1世帯あたり42品、米国全体で約53億品以上