※本記事は、2019年10月1日に初回公開したものです。

大学3年生からの質問

 先日、一般向けの講演を終えて帰宅したら、当日講演を聞きに来た大学3年生からツイッターで以下の様な趣旨の質問を受けた。

 文章から勝手に男性と推測するが、彼は、筆者が書いた本や記事を読んでくれて、それで親の資産の状態を改善することができ、資産運用に興味を持ち、証券業界への就職を検討しているという。

 しかし、同時に、証券会社に就職したら手数料の高い商品を売らなければならないのではないかと心配しており、「端的に言って毎月分配型ファンドを売るようなことはしたくありません」と述べている。

 一方、手数料については、それそのものが悪ではなく、程度の問題だと心得ていて、興味を持って学習に取り組める業界に就職したいと思うので、アドバイスが欲しいという。

 加えて、金融業界で顧客の利益になるような真実を語ることができるような人になるにはどうしたらいいか、とも質問してきた。

 彼は、物事をよく理解していて、職業を選ぶ姿勢も好ましい。彼のような人には、ぜひ証券業界に入って欲しいと筆者は思ったので、彼に対して「『あなたなら、証券会社に入っていい』と思います」から始まる返信をしたのだが、改めて、証券業界を目指そうとする若い人に向けてメッセージをまとめてみた。