本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.67円
↓下値メドは107.61円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
FOMC、スターティン!
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)、日銀、SNB(スイス国立銀行)、南ア準備銀行、そしてBOE(英国中央銀行)と政策金利の発表ラッシュが続きます。そのなかで、最大の注目が集まるFOMC。いよいよ今夜発表です。
市場参加者に聞くと、10人のうち9人が「利下げする」と答えています。FRB(米連邦準備制度理事会)は日銀などと違いマーケットとの対話を重視する中央銀行です。無用なサプライズを避けるために事前にマーケットのコンセンサスを形成するようにガイドするのがFRBのスタイル。パウエルFRB議長が何も言わなかったことが、すなわちマーケットの予想が正しいと認めたということになります。今夜の焦点は、利下げするかしないかではなく、利下げ幅が25bpか50bpということになります。
パウエルFRB議長の米経済に対する評価は、「製造業部門は弱っているが、労働市場は強い」「世界景気は後退の兆し」「貿易問題の不透明感が増すなかで企業投資が慎重」「消費は強いが、インフレ期待は弱い」となります。
ただ、ここは重要なところですが、パウエル議長は、米経済のリセッション(景気後退)は想定していません。「2019年のGDPは2.0%から2.5%に拡大する」と楽観的な見通しを持っています。
「米経済はまずまず良好。それでも利下げ」するのはなぜか。利下げは、インフレ期待をこれ以上後退させないための予防的手段だと説明されています。不況になったからではなく、景気を長期間持続させるのが目的なのだ、と。そうであれば今夜の利下げは中期的な調整の一環であって、FRBが本格的な利下げサイクルに入ったわけではない、ということになります。今回利下げして、しばらく様子見モードにはいるのか、それとも12月にもう一度引き下げる方向なのか。ここも非常に重要なポイントです。
トランプ大統領はゼロになるまで利下げしろと主張しています。一方でこれ以上の利下げはメリットより害の方が大きいと主張するエコノミストも多くいます。パウエル議長がマーケットを納得させる答えを用意しているのか。今夜の記者会見には注目が集まります。
毎ヨミ!FXトップニュース
17日ドル/円のNY市場の終値は108.11円
16日の終値に比べ0.04円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
あなたのインスピレーションやイマジネーションを抑えてはならない。模範の奴隷になるな – ゴッホ
=Do not quench your inspiration and your imagination; do not become the slave of your model
各国・各通貨トピックス
ドル:
ムニューシン米財務長官「減税を検討」
FRBが金融緩和をしたら、トランプ大統領の貿易戦争はさらに激しくなる
GMが2007年以来の全米ストに突入
世界経済、減速か維持か拡大かで意見分かれる
NY原油先物:
サウジ・エネルギー相「原油供給の一部は市場に戻った」
サウジの生産回復には数週間も、世界景気に大きな影響なし
原油価格の高騰は続かない見通し。世界の原油備蓄量は高水準
ユーロ:
ECBの緩和策は完了との見方
イタリアの新連立政権は、ユーロ協調路線
ポンド:
英裁判所「ジョンソン首相は女王を騙した」英議会閉会の目的を偽ったとして
ジョンソン英首相「合意なき離脱が最良のディール」
英欧首脳会談、ジョンソン首相からの具体的な提案「何もない」
南アランド:
ムーディーズ、南ア経済成長見通し引き下げも、格下げは否定
南ア政府、エスコムに関して重要な決定を今週発表か