週明け(9月11日)の概要

週明けのドル/円は、円安方向に窓を開けてオープン

 週末が何事もなく過ぎた安心感で、ドル/円は108.48円まで買い戻されました。金曜日に下げた分をすべて取り戻したことになりますが、このままドル買いが続くのか、それとも再び下攻めをするのか、予断を許さない状況です。

前日(9月8日)の市況サマリー

ドル/円:108円を下抜け、一時106円台に接近

 金曜日のマーケットで、ドル/円は大幅に下落しました。地政学リスクに加えて、米国では大型ハリケーンによる甚大な被害が予想され、FRB(連邦準備制度理事会)の利上げが難しくなったことが理由。108.45円でオープンしたドル/円は東京時間から売りが優勢。高値は108.48円まで。下値はもろく、欧州時間に108円が崩れるとさらにギアが上がって昨年11月14日以来の安値となる107.31円まで下落しました。買戻しも入りましたが108円台には戻れず、終値は107.83円(前日比-0.657円)。(チャート1)

 これまで、ドルの反発を信じて買い下がってきたマーケットも、ドル/円が年初来安値を更新してなお勢いが続くのを見て、戦略の立て直しを迫られることになりそうです。

 

ユーロ:ユーロ/ドルはアゲアゲ、ユーロ/円は元気ない

 木曜日のECB(欧州中央銀行)会合後から上げモード全開になったユーロ/ドルは、東京時間の午後に1.2092ドルまで高値を更新。調整で1.2014ドルまで下げたものの、ユーロ高と同時にドル安であるこのマーケットでは売りも力が入らず、1.20ドル台で支えられました。(チャート2)
 ユーロ/円は、ユーロ/ドルとともにつけた130.66円をトップに、その後はドル円の下落に巻き込まれて129.46円まで売られています。(チャート3)