本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは107.82円
↓下値メドは103.37円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
株安の動きがすぐに反転するような状況ではない
米中貿易戦争がエスカレートするなかで、週明けのドル/円は東京市場がオープンすると同時に急落。105円を割りフラッシュクラッシュ以来の安値となる104円台をつけました。この円高、株安の動きがすぐに反転するような状況ではありません。夏休み休暇で参加者が少ないこと、今日はロンドンが休場で流動性が十分でないことには注意する必要があります。
先週23日(金)、中国は米国の追加関税に対する報復措置として、米国からの輸入品750億ドル(約8兆円)相当に最大10%の追加関税をかけることを発表。激怒したトランプ大統領は、2,500億ドル分の輸入品対する関税を30%に、残り3,000億ドルの関税率も10%から15%へ追加で引き上げることで対抗しました。米中貿易協議が中断するおそれもあり、貿易戦争はさらに泥沼化しています。
23日のNY市場では株式市場が大幅下落、ダウ平均株価は一時745ドル安となりました。米10年債利回りは、一時1.5047%前後まで急低下。金先物価格が年初来高値をつける一方、世界景気の減速不安から原油先物相場は急落。ドルが急落するなかで安全資産とされる円が買われ、ドル/円は急速に円高が進行。
同じ23日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、ジャクソンホールの経済シンポジウムにおいて講演を行いました。パウエル議長は、米経済にたいして楽観的な見通しを残しながらも、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で(25bpを上回る)50bp利下げの可能性を否定せず。マーケットはハト派(弱気)色が強まったと受け取りました。
いずれにしても、その後数時間のうちに金融市場の情勢は大きく変わり、パウエル議長の講演も過去のものになってしまいました。いまではむしろパウエルFRB議長の去就のほうに関心が移っています。
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23日ドル/円のNY市場の終値は105.39円
22日の終値に比べ1.03円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
愛国心とは野蛮な美徳である-オスカー・ワイルド
=Patriotism is the virtue of the vicious.
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領「2,500億ドル分の輸入品対する関税を30%にさらに引き上げ」、
「残り3,000億ドルの関税率を10%から15%にさらに引き上げ」
トランプ大統領「中国はいらない」、「中国には何年もの間に何兆ドルもバカみたいに搾取されている」
トランプ大統領「FRB議長が辞任するなら、止めない」
対中関税「第4弾」なら、家計に年10万円の負担か= JPモルガン予測
パウエルFRB議長「景気拡大を維持するために、適切に行動」、「インフレは2%目標に近づいている」
米中貿易協議の再開が不透明に
NY株式市場:
ダウ平均大幅下落、一時745ドル安
先週のダウ平均は▲0.99%、S&P▲1.44%、ナスダック▲1.83%、全てが4週続落
8月のダウ平均は▲4.60%、S&P▲4.47%、ナスダック▲5.18%
年初来ではダウ平均+9.87%、S&P+13.57%、ナスダック+16.83%
NY金先物:
NY金先物相場が大幅上昇、年初来高値つける
米債券市場:
米10年債利回り、一時1.5047%前後まで急低下
NY原油先物:
NY原油先物、大幅下落。世界景気後退による需要減を懸念
中国人民元:
米国からの輸入品750億ドル(約8兆円)相当に最大10%の追加関税をかける
報復関税は9月1日と12月15日の2段階で発動