会社勤めをしながらIPO(新規公開株)をメインに株式投資を行い、2億円の資産を築き上げたカリスマ投資家、JACKさんインタビュー、後編をお届けします。今回はJACKさんが最も得意とするIPO投資について聞きました。

IPO投資の勝率は8割を超える

──ここからはIPO投資についてお伺いします。そもそも株式投資を始めたのもIPOがきっかけだったとか?

 年配の方なら、1987年にNTTが上場したときの騒ぎを覚えていると思います。1株119万7,000円という、今では信じられないような価格で売り出されたのですが、多くの個人投資家が殺到し、初値は160万円に。さらに2カ月後には318万円の高値がつきました。これによって日本中に「NTT長者」が生まれ、大ブームとなりました。実は私もその長者の1人だったんです。当時はまだ大学生でしたが、株をやっていた親のすすめでIPOに応募したところ当選したんです。

──それを元手に投資を始めるようになったのですね?

 はい、ですから、もしあのとき当選していなかったら、投資とは無縁の生活を送っていたかもしれません。

──その後もIPO狙いだったのですか?

 いえ、最初のうちはトヨタ自動車やソニーなどの大型株を購入していました。成績はまあまあでしたよ。まあ、当時は日経平均株価が右肩上がりでしたから誰がやっても勝てたと思いますが(笑)。

──では、本格的にIPOに取り組むようになったのは?

シンプレクス・テクノロジーのIPO成功体験をきっかけに、IPO熱が高まった。複数の証券会社へのマメな応募と情報収集で当選確率もアップ。

 2002年に営業マンに勧められてシンプレクス・テクノロジー(現シンプレクス)という会社のIPOに応募しました。まったく知らない会社でしたし、あまり期待はしていなかったのですが、なんとこれが公募価格の5倍の値がついたんです。それを機にIPOをメインに考えるようになりました。

──JACKさんが考えるIPO投資の魅力は?

 これはもう誰に聞いても同じ答えが返ってくると思いますが、「労せずして大きな利益を得られること」につきます。過去の例を見ても、多くの場合、初値が公募価格を上回ります。だから、公募価格で買って初値で売るだけで儲かる可能性があるんです。

──2018年に上場した企業について調べてみたら、初値が公募価格を下回ったのは96社中14社のみでした。勝率はゆうに8割を超えます。ちなみに実際には無理ですが、万が一、96社すべての抽選が当たったら2,000万円以上の利益が出ますね。

 そう、だからぜひやってみるべきです。応募するのにお金がかかるわけでもないですし。