本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.39

下値メドは107.89

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

危険水域のポンド/円

 30日(火曜)のマーケットでポンド/ドルは1.2119ドルまで下落しました。過去15年間のポンドの対ドルでの安値は1ポンド=1.1987ドル。これはブレグジットの国民投票(2016年6月24日)の時の安値だと思っている方もいるかもしれませんが、その時の安値1.3219ドルで、とっくにその水準を下回っています。

 1.1987ドルは、その翌年、2017年1月17日につけたものです。何があったのかというと、メイ首相(当時)が「EU(欧州連合)市場と関税同盟からの撤退」を表明してハードブレグジット路線を進むのではないかという恐怖で、ポンドが売られたのです。

 それから紆余曲折あり、ソフトブレグジットへ方針変更されたこともあって、ポンド/ドルも一時1.4377ドルまで戻したのですが、ここにきてメイ首相が辞任に追い込まれ、強硬派のボリス・ジョンソン氏にとってかわったことで、再び、というかこれまで以上にハードブレグジット路線が強まった結果、ポンドが下落しています。

 ジョンソン英首相が「合意なき離脱」を断行する可能性が次第に高まっているなか、ポンドはまだ下落余地がありそうです。1.1987ドルはもう間近。過去最安値の1.0545ドルを更新するリスクも排除できません。

 ポンド/円の上下のメドは「今日の注目通貨」をご覧ください。豪ドルも上値が重い。30日から米中貿易交渉が3ヵ月ぶりに再会されましたが、合意できるかは非常に厳しい状況。これが豪ドルの圧力になっているのですが、国内経済の低迷を懸念するRBA(豪準備銀行)は10月に「再利下げ」するとみられています。さらに来年2月に再々利下げという予想あり、現在の政策金利が1.25%なので、2回利下げするならば1%を下回ることになり、豪ドルが低金利通貨の仲間入りということになるでしょう。

毎ヨミ!FXトップニュース(7月30日)

30日ドル/円のNY市場の終値は108.61円

 29日の終値に比べ0.17円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

みんなが気づいたら、それはもうチャンスじゃない

各国・各通貨トピックス

ドル:
    米国の情報機関トップ辞任、トランプ米大統領と対立
    イエレン前議長、今夜のFOMC(米連邦公開市場委員会)で25bpの利下げを予想
    イエレン前議長「今回の利下げは、緩和サイクルの合図ではない」

円:
    日銀会合「少なくとも2020年春頃まで低金利政策を継続」
    日銀、2019年度GDP(国内総生産)を0.8%から0.7%へ下方修正
    求人倍率 2カ月連続で低下

ポンド:
    ジョンソン内閣のゴーブ国務相「合意なき離脱が現実的になってきた」
    NIESR(英国立経済社会研究所)「合意なき離脱の可能性はおおよそ40%」

中国人民元:
    中国経済、7月も減速か
    中国、イランから原油輸入を継続、米国による禁輸制裁を無視

メキシコペソ
 メキシコ大統領「低い金利を望む」

その他:
    007のボンド・カーが競売。落札予想は6億円
    サザビーズ 4千億円で身売り。NY上場は廃止。
    フロリダ州で蚊が媒介する感染症を検出。致死率30%

主要指標終値

出所:楽天証券が作成