過去データの修正値を見る
マーケットはヘッドラインの数字ばかりに注目してしまいますが、雇用統計のデータ(今回ならば7月の雇用者数)は、全てのデータが集計されているわけではなく、集計が間に合わなかった分は、最近の雇用傾向を元に予測値を入れているのです。したがって、雇用市場が拡大しているのか、縮小しているのか、実体をより正確に表わしているのは修正値の方だということになります。過去データが下方修正されるということは、強いトレンドだと予想していたけれど、実際は雇用市場が勢いを失っているという意味でもあります。修正データがここ数ヵ月連続して下方修正されていることは注意したいと思います。