本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.61円
↓下値メドは106.20円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
不安定化しているクロス円、
向かう先はどっち?
ドル/円は、18日(木曜)の海外市場で重要なサポートだった107.50円を下方向ブレーク。円高の動きは「クロス円下落」に拡散するリスクをはらんでいると考えます。
豪6月の雇用統計の新規雇用者は500人。正規採用が増えているという理由で豪ドルはいったん買われましたが、雇用市場が拡大しているような数字ではありません。FRB(米連邦準備制度理事会)が今月末に利下げすることはほぼ確実で、そうなればRBA(豪準備銀行)は豪ドル高を回避するためにも来月利下げする可能性があります。
ポンドは下落トレンドがくっきり見えています。ポンド/円は133.85円まで下げて、フラッシュクラッシュ時の安値(130.38円)を別にすると2016年11月以来の安値水準までに沈んでいます。
英国ではボリス・ジョンソン氏が次期首相になることが確実。EU(欧州連合)側に対して「メイ首相の離脱案は白紙撤回」、「アイルランドのバックストップ案は廃案」と宣言して、ハードブレグジット(合意なき離脱)に向けて一直線に進んでいます。対する欧州も無傷ではいられず、ユーロ/ドルも低迷。ECB(欧州中央銀行)は来週の理事会で利下げを発表するとの見方がでています。
EUのバルニエ首席交渉官が離脱交渉の再開に柔軟な姿勢を示してポンドが買い戻される場面がありましたが、根本的な問題が解決したわけではありません。
トルコがロシア製のミサイルシステムの導入を決めたことで、米国との関係が悪化。NATO(北大西洋条約機構)に属するトルコが仮想敵国のロシアから武器を調達することは異常事態。米国は制裁としてF35戦闘機のトルコへの売却を凍結しましたが、それにとどまらず米国金融市場での取引を禁止するなどの強硬策も検討していると伝えられました。この日はトランプ大統領が「トルコへの制裁は現在のところ考えていない」と発言したことで、トルコリラ/円は18円台後半から一時19.14円まで急伸。しかし、両国の関係が改善したと安心するのはまだ早く、トルコリラの不安材料になっています。トルコ中央銀行は次回の政策会合で「利下げ」を実施すると予想されています。
ピボットによる今月末までの、豪ドル/円、ポンド/円、トルコリラ/円の上下のメドは「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(7月18日)
18日ドル/円のNY市場の終値は107.30円
17日の終値に比べ0.66円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
米海軍、ホルムズ海峡でイランの無人機を撃墜
トランプ米大統領「私はビットコインなど仮想通貨のファンではない」
ムニューシン財務長官「米財務省はリブラを非常に懸念している」
在韓米軍が公式見解「北朝鮮ICBMは米本土全域を攻撃可能」
ジョージ連銀総裁「低失業率が物価上昇圧力につながっていない」
デイリー連銀総裁「7月の金利決定はどちらの方向にも傾いていない」
トランプ大統領、民主党の非白人議員に再び暴言
円:
ゴーン被告、日産・三菱に対し賠償金18億円を請求
ポンド:
ジョンソン保守党党首候補「合意なき離脱に向けて議会休会の可能性もある」
英保守党党首候補二人、減税などバラマキ財政でアピール
ブリハMPC委員「合意なき離脱なら利下げが必要」
豪ドル:
6月の新規雇用者数は500人。正規採用が増えたことで豪ドル買われる
RBA、次の利下げは11月か
カナダ:
カナダ銀行副総裁「輸出が引き続き最大の不確定要素」
カナダ銀行総裁「カナダドル高が、カナダの競争力を弱めている」
南アランド:
SARB(南ア準備銀行)、政策金利を6.50%に引き下げ
クガニャゴSARB総裁「ランドは若干過小評価されている」
クガニャゴSARB総裁「0.50%の利下げについて議論しなかった」
トルコリラ:
米国がトルコへのF35戦闘機の売却を凍結。ロシア製ミサイル導入に対する制裁
トルコ外務省「(米のF35売却凍結は)両国米関係に取り返しのつかないダメージ」
NATO事務総長「トルコはNATOの重要なメンバー」