日本株は、長期投資で、良い買い場を迎えていると判断しています。ただし、短期的には下値リスクが払拭できない状況です。こんな時は基本に返って、高配当利回り株から、投資を始めたら良いと考えています。

減配になるリスクが相対的に低い高配当利回り株を選ぶには

 高配当利回り株に投資する際、注意すべきことがあります。株の配当利回りは確定利回りではありません。業績が悪化し減配になると、利回りは低下し、株価も下がる可能性があります。なるべく、減配になりにくい高配当利回り株を選択すべきです。
 減配になりにくい高配当利回り株を、以下の3条件からスクリーニングしてみました。

【1】今期予想配当利回り(会社予想または市場予想ベース)3.8%以上
【2】今期連結純利益(会社予想または市場予想)で最高益更新を見込んでいる
【3】時価総額2,000億円以上

 上記は、私が「配当利回りが高く、減配リスクが相対的に低い銘柄を選ぶのに有効」と判断している、スクリーニング方法の1つです。
 2番目の条件「最高益更新を見込んでいる」は重要と考えています。最高益を更新する力の無い企業は、長期的に業績が停滞あるいは衰退するリスクもあるからです。とりあえず、今期純利益で最高益が予想されている銘柄から選びました。
 3番目の条件は「時価総額がある程度大きい」です。小型株には、業績や配当が不安定な銘柄が多いので、安定配当を期待するには、ある程度、時価総額の大きいものから絞り込んだ方が無難です。